ブレイザーズを導いた3&D選手ギャリートレントジュニア|GaryTrent Jr.

今回は、バブルで主役の存在となったブレイザーズの
GaryTrent Jr.|ギャリートレントジュニアについて。
中断明けシーディングゲームの8戦で6勝を挙げ、
見事に8位となったブレイザーズ。
シーズンを通して、けが人が多くチームは苦しんだものの
最後の最後に滑りこんで終えることができた。
ディフェンスは崩壊し続け、オフェンスでも連動がなくなり、
個人技のみに頼っていたけど、中断明けからはけが人も復帰。
最もその恩恵を受けたのは、トレントだったんじゃないかな。
彼のここ最近の活躍で知った方も多いはず。
今回はそんなバブルMIPにふさわしいトレントを書いていきます。
(実は、生年月日が自分と一日違いでさらに好きになりました。笑)
今季成績とバブル成績
シーズン | MIN:21.8分 | 得点:8.9点 | 3P%:41.8% | ±:-0.9 |
バブル(8試合) | MIN:34.1分 | 得点:16.9点 | 3P%:50.7% | ±:+7.5 |
今季の成績で見ると、優秀なロールプレーヤーという評価くらい。
3Pの成功率は優れていて3&Dとして開花した印象。
サイモンズよりも早く成長するとはなー。
ここからはバブルでの印象を書こう。
バブルでもブレイザーズは苦しんでいた。
最初の方のリラードのシュートタッチ、CJの骨折、
そして、アリーザ不在の影響。
ここ最近勝っていたから忘れがちだけど、失点が異常に多かった。
【DEFRTG】 114.3⇒120.4
バブルではオフェンス面が向上していたから目立ちにくいが、
毎試合の様に120失点を喫していたんだ。
実際にウイング不足もあってか、セルツには勝てなかったしさ。
そんな中、攻守でチームを救ったのがギャリートレントジュニアだった。
バブルの成績からも分かるけど、得点はシーズンの2倍になり、
3Pは50%の成功率にまで跳ね上がった。
出場時間は34分まで延び、チームの信頼も表れている。
最近ではクラッチタイムでも出場し続けている。
今日も最後までコートに立ち続けていた。
(リラード、CJ、カーメロ、ヌルキッチ、トレント)
守備時にはエースキラーも担いながら、できる限り失点を減らす活躍。
それが表れているのが、出場時間に作る+7.5の数値。
これはチームでダントツの1位。
2位はホワイトサイドで+3.3。
ブレイザーズがトレントのいる時間にどれだけ機能していたのが分かるんじゃないかな。
トレント出場時(オンコート) | +7.5 (チーム1位) |
トレント不在時(オフコート) | -4.9 (チーム1位) |
この8試合の間、トレントが出場している時に差をつけて、
いない時にチームはいつもリードが溶けていたんだ。
これで攻守にわたる貢献が理解できたかなと思います。
では、ここからは上の要素をかみ砕いて説明します。
バブルで目立った攻守の活躍
もう十分長いから簡潔に書いていこうかな。
FGA:(5.9本)11.4本 51.6% | 3P:(4.3本)8.4本 50.7% |
彼の放つシュートのほとんどが3Pシュートだった。
そして、C&Sは54%で決めきり、プルアップも40%超え。
ここからがバブルでの変化なんだけど、
タイトな場面でもお構いなく打ち切るようになったこと。
シーズン中はフリーの局面でのアテンプトがほとんどであり、
ドリブルを数回つくと、シュートの確率が大きく落ちていた。
しかし、今のトレントはパスをもらう段階から
決め打ちで割り切っているために敵からすると厄介になった。
ちなみにこのタイプはヒートのシューターに多い。
ダンカンロビンソンやヒーローとかね。
Quick hands by @mariohezonja
Quick trigger by @gtrentjr pic.twitter.com/6OkGn2iRXL— Portland Trail Blazers (@trailblazers) August 9, 2020
その影響もあって、クラッチタイムや敵がタイトに来ている時でも
確実に決めきれる選手になった。
Keep talkin’, G 🤟 @gtrentjr | #RipCity pic.twitter.com/cT4ddrP9dP
— Portland Trail Blazers (@trailblazers) August 13, 2020
次は守備面の貢献について。
ディフレクション:3.0本 (チーム1位)
DIFF%:-5.5% (3P:-5.7% 2P:-2.1%)
ペリメーターの守備で大きく貢献している。
ハンドラーには自由を与えずに常にプレッシャーを与える。
1試合当たり4本の3Pを許しているが、
その確率は31.3%にまで抑え込んでいる。
トレントが攻守でブレイザーズ助けていたんだ。
アリーザの穴を埋めるどころか期待以上の活躍だった。
これが8位に上がれた嬉しい誤算なのかな。笑
今後の課題と目指す姿
今後の課題はこの働きを継続できるかどうか。
本当にこれしか思い浮かばない。
ブレイザーズはオフェンスの選択肢が多いチームだからこそ、
任されたタイミングで確実に決める必要がある。
バブルでのプレーは大絶賛に値するけど、
それでも8試合の活躍なんだ。
シューターとしての完成度の高さに加え、
ディフェンスもあるから大きく崩れるのは想像がつかないけど、
本当の勝負はここから。
今日(8/14)の試合にCJマッカラムはケガをしながら出場し、
25得点を取り、大きく貢献した。
リラードは最近の5試合でマークを受けても平均44得点以上。
ブレイザーズのエースたちはどんな時も最後には活躍する
だから、リラードやCJの様になって欲しいなー。
本当は3&Dのダニーグリーンとかが現実的だけど、
トレントはまだ21歳の2年目の若手。
目の前に見本となる選手がいるからこそ、
サイモンズとともにレインブラザーズを目指してほしいね。
※レインブラザーズ=リラード&マッカラム
まとめ
ここから新たな死闘が始まるブレイザーズ。
苦しいシーズンではあったけどおかげで育った若手。
その中で覚醒したギャリートレントジュニアをまとめてみました。
来季はこの勢いでMIP賞の候補にまで名乗りを上げてほしいな。
生年月日が1日違いなので、これからも応援します。笑
頑張れーブレイザーズ!
長々とありがとうございました。
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