シクサーズの貴重なシューター|Furkan Korkmaz(フルカン・コルクマズ)

今回は、シクサーズのFurkan Korkmaz|フルカン・コルクマズについて。
今季大きく変化したシクサーズ。
チームの支柱だったバトラーとレディックが去り、
新たな選手を加えたよね。
そして、ビックラインナップで他チームを圧倒するかと思われた。
しかし、現実は予想とは異なり、微妙な成績に。
ホームでしか勝てなかったり、スペーシング問題とかさ。
問題があることを公表してしまうホーフォード。
それらがエンビードとシモンズの話にも繋がってしまったよね。
サラリーはパンク寸前でチームはwin-nowの状況で、大事なのは未来より今。
しかし、とにかく現状はガタガタなんだ。
ただ、そんなチーム状況だけど、
かみ合えば優勝が見えるレベルなのは間違いないよ。
そのくらい、シクサーズは強い。
スペーシングに苦しむシクサーズにとって、
コルクマズの出来は優勝にも大きく直結する。
シューターが活躍すればするほど、
強力なインサイド陣は活躍していくだろう。
それだけ、個人的には期待も大きいので、今回はコルクマズです。
今季成績
MIN:21.8分
PTS:9.7点 AST:1.1本 REB:2.3本
3P%:39.7% ±値:+1.4
EFG%:55.4% TS%:57.1% USG%:17.8%
出場時間は短いけどしっかりと活躍しているよ。
スペーシングに悩むシクサーズでこの3Pは相当大きい。
下で書くけど昨季から大きく成長している。
数少ないシューターにして及第点の活躍をしている。
今季は30点オーバーも二度達成し、爆発力も出てきている。
※昨季までは18点がキャリアハイ
ここからはさらに去年と比較してみていこう。
昨季からの飛躍
MIN:14.2分→21.8分
得点:5.8点→9.7点
3P%:32.6%→39.7%
昨季は今ほど出場時間を与えられていなかったけど、
今季はレディックやバトラー、マッコネルはもういない。
シャーメットやフルツもいないしさ。
今季は出場時間をちゃんとものにして、自分の活躍をしている。
インサイドが渋滞してしまうシクサーズを広げる役目も遂行しているよね。
あとは波が激しいため、安定感は微妙かな。
このまま成長できれば、今後安定するだろうけどさ。
ここからは成長した3Pシュートについて。
優れた3Pシュート
今季のコルクマズには顕著な変化がある。
それはキャッチ&シュートの精度の向上。
去年は正直ひどいレベルだった。
【キャッチ&シュート】
【今季】3P:3.8本 3P%:43.4% EFG%:64.7%
【昨季】3P:2.4本 3P%:33.9% EFG%:50.4%
ここを決められるようになったのが一番大きい。
今までは外していたところを今季は決めれている。
ここにもう一つ重要な要素がある。
シクサーズはリーグで一番キャッチ&シュートが多いチームということ。
↓詳しくはこれを見てねー。
キャッチ&シュートの多いチームTOP5
シクサーズのシューターである以上、特に必要なスキル。
(どこのチームでも必要だけどさ。笑)
エンビードやシモンズを筆頭に、インサイド強いのが特徴。
ロールプレーヤーに求められるのは来たときに仕留める力。
もちろん、まだまだ伸びしろもたくさんあるよ。
【プルアップ】
3P:1.2本 3P%:27.0% EFG%:36.8%
これは特に課題なんじゃないかな。
1回ドリブルをついただけで怖くなくなるのが現状。
レディックは確率が全く落ちなかったよね。
まだまだシューターとして未完成なんだ。
今はできることをしているだけで、選択の幅は広がっていない。
ただ、この辺も今季の成長を見ると、来年には期待できそうかな。
コルクマズのここ一年の極め方はなかなかすごいよ。
○左コーナー
アテンプト:16本(33本) 48.5%
○右コーナー
アテンプト:20本(38本) 52.6%
○その他3P
アテンプト:90本(245本) 36.7%
コーナー3Pが少ないシクサーズだけど、コルクマズは極めている。
これに関しては、サイブルも似ているかな。
コルクマズの3Pはどのゾーンで放っても精度が高い
(キャッチ&シュートに限る)
各種優れたデータ
〇スポットアップ
3.3回 4.0点 期待値:1.21点
EFG%:61.9%
〇移動速度
平均移動速度:4.36(チーム2位)
オフェンス時:4.69(チーム2位)
この辺は打つための工夫とそれに伴う成果かな。
決まらなかった3Pを決めるためにトランジションで走り、
打つときは極力フリーの状態のみ。
(タフショットは少ない)
その成果が出ているからシューターとして良いスタッツを残せている。
チームからの信頼の表れでもあるよ。
ブレイザーズ戦のゲームウィナーは圧巻だった。
現状の課題
・緩いディフェンス
・ハンドリング
目立った課題ではないんだけど、見ていて感じたこと。
ハンドラーの機会は少ないし、チームの守備が強いから目立ちにくい。
ただ、これらも今後修正できたら、もっと汎用性の高い選手になれるよ。
現代のシューターはD(ディフェンス)が必須になりつつあるし、
ハンドラーができるに越したことはない。
中にいくほど確率が下がることやPnRやドライブの質も低い。
データが増えるので書きませんが、共にかなり低い数値。
DIFF%:-0.7%
これだけ見る優秀に感じるけど、実際はそうでもない。
被3P%:36.8%
3PのDIFF%:0.7%
外では平均以上に3Pを決められている。
この理由は、相手との距離が遠いこと。
スイッチの対応も曖昧さがあったり、マークが浮くことも多い。
コーバーにも綺麗にやられていたよ。
オフボールでシューターに自由を与えないようにバンプや間合いを詰める。
なぜか少し遠く感じるんだよなー。
この辺ができると、汎用性の高い(付加価値のある)シューターに変わるんじゃないかな。
まとめ
シューター不足のシクサーズの光であるコルクマズ。
シェイクミルトンがPGになることもあって、
今後さらに存在価値が求められるだろう。
今でも控えの及第点のシューターだけど、彼はまだ23歳になったばかり。
昨季からの成長を考えれば、もっともっと良い選手になるだろう。
シクサーズの優勝にシューターの活躍は不可欠。
シモンズとエンビードが共存するためにも、コルクマズが頑張る必要がある。
頑張れー、フルカンコルクマズ!
長々とありがとうございました。
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