LACが最も失ってはいけないズバッチ

オフシーズンの覇者となったクリッパーズ。
移籍市場でレナードとポールジョージを獲得し、
一気にリーグ最強チームに成り上がったよね。
シーズン始まってからも彼らは順調に勝ち星を積み重ね、
今ではウエストの2位。
もちろん、今でも変わらず優勝候補。
やっぱ、クリッパーズ強いなー。
レナード、ポールジョージやっぱり上手いし強い!
べバリー、ハレル、ルーにモリスまでいて最強やん!
とか、クリッパーズの話でよく聞くよね。
………いや、待てよ。
みんな一人忘れていないかい。
なんなら一番必要なんじゃないか、あの男が。
それは、ズバッチだ!
※ズバッツとズバッチ両方呼ばれていますが、
クロアチア人ということから「チ」の方で進めます。
どうしても周りの輝きがすごいから埋もれているけど、
彼の貢献度の高さは相当だよ。
書くために何試合か改めて見てたんだけど、
一番思ったのは賢いということ。
7フッターある背を使ったプレーができているなーって。
華があるわけではないから目立たないけど、
一緒にプレーしたら1番ありがたみを感じるタイプ。
途中から出てくるハレルは本当にうまい。
もちろん、ズバッチよりも全然うまい。
だけど、そんな彼を生かしているのもズバッチなんだ。
クリッパーズになくてはならない存在の一人
そんなとこから、今回はズバッチです。
今季成績
MIN:18.1分
PTS:8.0点 REB:7.2本 BLK:0.9本 FT%:75.9%
FG%:60.1% ±:2.8
EFG%:60.1% TS%:64.2% usage%:16.2%
出場時間の割にはなかなかの数値を残している。
得点とリバウンド共に安定しているよ。
特に、評価できるのはフリースローを苦にしない点。
去年は80%越えしていたしさ。
さすが、リーグ1フリースローを放つチームのセンター。
こんなとこからも安定感が見えたりするよね。
そして、彼はLACのスタメンだということ。
それだけ認められた存在なんだ。
リバウンドの強さ
まず、クリッパーズといえばリバウンドが強いチーム。
これは結構知られているんじゃないかな。
○LACリバウンド
リバウンド数(リーグ3位)
OREB、DREB(リーグ3位タイ)
どっちのリバウンドも強いのが特徴。
構図としてはこんな感じ。
DREBのレナードやポールジョージ
OREBのズバッチとハレル
こんな感じがクリッパーズの一つの特徴なんだけど、
その中で特にリバウンドが強いのがズバッチ。
彼は出場時間の割によくリバウンドを取るんだ。
○ズバッチリバウンド率
OREB%:13.4%(リーグ2位)
REB%:18.4% (リーグ9位)
出場時間が少ないから本数は少ないけど、
割合的に考えると相当強いのが分かるだろう。
多くのことができるわけではないからこそ、
一つのことに集中して力を注ぐ。
強いリバウンドや合わせを極めたりと脇役に徹している。
そして、なにより彼は賢い。
優れたディフェンス
上に書いたもので、リバウンドの強さは分かったはず。
でも、これだけでは記事にしないよ。
本当に優れているのはディフェンス。
だからこそ、クリッパーズで大事にされるんだろう。
クリッパーズにおいて、彼が穴だと考えている方は
今すぐにでも考え直した方がいい。
クリッパーズの守備はペイント内失点が
リーグ6位と非常に少ない。
ここから分かるのは、インサイドでの守備の強さ。
その中で、際立った成績なのがズバッチのディフェンス。
DIFF%:−7.7%(リーグ3位)
FGを8%近く下げている。
これはヤニスとADの次で、ゴベアよりも上なんだ。
これだけでもズバッチが守備力が分かるはず。
6フィート以内のDIFF%:−17.2%(リーグ3位)
これが最も評価できるデータ。
ペイント内でのズバッチのディフェンスは最強クラス。
これより上は、ヤニスとブルックロペスのみ。
1分あたりのタフショットを作っている本数
(リーグ9位)
このデータの数々から、
クリッパーズの穴なんて思う人はいないはず。
クリッパーズのディフェンスを強固にしているのは、
ズバッチでもあるんだ。
気が利く男ズバッチ
ここまででも、ディフェンスやリバウンドと脇役として、
相当気が利く男なのが分かるだろう。
でも、これだけでは賢いとは言えないからね。
さらに細かく見ていこう。
ズバッチといえば、分厚いスクリーン。
これもクリッパーズを助けている。
クリッパーズは良くも悪くも個人技がメイン。
まーHCが選手に委ねるタイプのリバースだしさ。
そんなチームだと役割の徹底は重要になる。
みんながやりたいことやったらチームはうまくいかない。
「気を利かす」ことがLACの鍵なのかもしれないよね。
そこでスクリーナーに尽力できる、彼は重要な存在。
スクリーンアシスト ※36分平均
7.2回(リーグ3位)
ディフェンスだけでなく、
オフェンスでもちゃんと味方を助けている。
分厚いスクリーンのおかげで、
どれだけ周りが点をとりやすくなっていることか。
ハレルが自己完結できるタイプだとしたら、
ズバッチはみんなで完結するタイプ。
クリッパーズは自己完結タイプが多いから、
彼のようなタイプがいかに大切か分かるだろう。
あと、気が利く点はもう一点。
最後くらいプレー意外の面で!笑
年俸がめちゃくちゃ安い
ズバッチは非常にコスパの良い選手なんだ。
年俸は約7mil
あと3年の2022-23シーズンまでいてくれる。
年俸が約35milの二人を抱えるチームにおいて、
このコスパは大きいことなんだ。
チームの財布事情にまで気を利かしているなんて。
ちょっとだけ面白すごいデータ
○ダンク:84本(88本) 95.5%
○ミッドレンジ:15本(24本) 62.5%
地味にミッドレンジも上手い。笑
これはレナードより上だよ。
レナードは10倍以上の本数打ってるけど。笑
そして、毎年シュートレンジを拡大しているのも面白い。
2、3年後にはストレッチ5になるかもな。笑
まとめ
クリッパーズにおけるズバッチの存在感は、
オフェンスとディフェンスともに大きい。
あまり知らない人には見えにくいけど、
彼は決してクリッパーズの弱点なんかじゃない。
むしろ、クリッパーズの影の功労者なんだ。
彼はまだ23歳。
毎年ちゃんと成長しているのが分かる選手だし、
今後まだ進化していくだろう。
賢いし求められたことができる選手だからこそ、
今後どういう選手になるのか楽しみだなー😊
長々とありがとうございました🙇
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