評価の分かれるペリカンズのLonzo Ball|ロンゾボール

今回書くのはLonzo Ball|ロンゾボールです。
ロンゾは好き嫌いが結構ハッキリしてる選手だよね。
彼の親父が嫌いな方はすごい多そう笑
個人的にロンゾはめちゃくちゃ好きなんだけど、、
んーまだまだ未熟かなーって印象もある。
ただ、ペリカンズ移籍によって大きく成長しているし、
才能も徐々に開花しだしている。
でも、今のままだと、
優勝チームのスタメンガードにはなれないだろうな。
チーム本位に見えて、意外と自分本位のガード
そんなポイントが見えるんだけど、
今回はそんなところを説明しながら書いていきます。
個人的にはロンゾが好きで期待しているからこそ、
今回は割と辛口な記事になってます。
ロンゾファンの方は、最後まで読み切ってほしいです。
まードラフト2位だったからね。
ましてテイタムやミッチェルやFOXよりも上。
ハードルは上がっちゃうよね。笑
ロンゾボールという男はもっとできる!!
こんなレベルで終わるとは思えない。
今季成績
MIN:32.4分
PTS:12.4点 AST:7.0本 REB:6.2本 STL:1.4本
FG%:41.2% 3P%:38.3% ±:+0.5
EFG%:52.3% TS%:52.9% usage%:18.3%
これを見ると去年より大きく成長したのが分かる。
なんでもできるポイントガードって感じかな。
最近は珍しい仲間を生かすタイプのポイントガード。
個人的にこのタイプめっちゃ好きだなー。
3Pは良い確率で決めている。
三年目にして徐々に大器は開花しだしているよ。
成長した3Pシュート
特に今季のロンゾが成長したのは3Pシュート
今ではリーグでもかなり優秀な方だからね。
3PA:6.5本 3P%:38.3%
40試合以上出場していて、
1試合あたり3Pを6本以上放っている選手の中では、
リーグ18位の成績。
上位はシューター達が占める中、
シュートが苦手だったロンゾが上位にいるんだ。
これだけ3Pを打っているから絶対にマグレではない。
本当に成長しているなー。
相当努力したんだろうな!
そんなロンゾの3Pには特徴的な変化がある。
・苦手だったコーナー3Pの克服
・フリーでなければ打たない
・キャッチ&シュート
簡単に書くと、こんなとこなのかな。
苦手だったコーナー3Pの克服
【シュートエリア毎】
○左コーナー
昨季:4本(20本) 20.0%
今季:15本(42本) 35.7%
○右コーナー
昨季:5本(22本) 22.7%
今季:17本(43本) 39.5%
これがよく分かるデータかな。
今季は約2倍の本数を既に放っていた。
昨季は入らなかった3Pも見事に修正してるよね。
コーナー3Pは35%が大体ボーダーなんだけど、
昨季は正直問題外のレベルだった。
ただ、今季は立派な武器のレベル。
ペリカンズはザイオンやイングラムなど、
インサイドに切り込む選手が多いからこの強化は大きい。
そして、コーナー以外も十分な成績。
○その他3P
昨季:66本(184本) 35.9%
今季:106本(275本) 38.5%
いやー、ロンゾ成長したなー。
打てるロンゾになれたのは大きいよ。
他にも入るようになったポイントはあるよ。
フリーでなければ打たない
これもまたすごく重要。
特にシュートが苦手な選手が徹底すべきポイント。
【状況別3Pシュート】
タイト: 0.3本 26.3%
オープン: 3.0本 35.8%
ワイドオープン:3.1本 40.0%
見たら分かるけど、打つのはフリーに限られている。
マークが空いてる時に打つ。
去年もタイトは少ないけど、今年よりも割合的には多い。
これができている理由としては、
ペリカンズ戦術の特徴である速攻や
切り込むイングラムやホリデーのおかげも大きいだろう。
キャッチ&シュート
これが最後の重要ポイント。
【キャッチ&シュート3P】
アテンプト:1.8本(4.4本) ※去年:3.2本
3P%:40.0%
EFG%:58.5%
苦手だった3Pシュートで40%を記録している。
去年は31.8%だったんだよ。
いかに成長したか分かるんじゃないかな。
そして、増えた3Pの大半はキャッチ&シュートなんだ。
イージーな場面でしか3Pを打たない
苦手の克服のために、
今できることを徹底していたのが分かるだろう。
新たに生じた課題
ここまでは成長についてポジティブに書いたけど、
ここからは辛口な評価がメインです。
なんだけど、ペリカンズ全体のことだったりもする。
《コントロールできないロンゾボール》
今回の記事の最初の方に、
「意外とロンゾは自分本位なガード」って書いた。
これがペリカンズが勝ちきれない理由でもありそうかな。
まずは、各種のデータを見てほしい。
タッチ数:83.2回(リーグ12位)
パス数:66.2回(リーグ5位)
リーグでもトップクラスの多さなんだよね。
パス数ではNBAでも屈指のレベル。
味方を生かすパス主体のガード
平均保持秒数:3.38秒
上位のポイントガードでは一番少ない秒数。
球離れの良さがロンゾの良さだったりするからね。
んーー、ロンゾ普通に良いガードじゃないか。笑
いや、ここからが問題なんだけどさ、
本当に仲間を完璧に生かせていたら勝てているよね。
平均保持秒数の短さはすごく大切。
でも、これ本当にチームをコントロールできているか?
こんな問題があったりする。
このタイプのポイントガードになるならば、
プレーメイクで収まってはいけないはずなんだよね。
大事なのはゲームメイク
CP3やルビオやロンドなど、
パス主体のガードで優秀な選手はいたりするけど
彼らはパスのみでNBAトップレベルにいるわけでない。
ゲームの状況、パスの受け手の状況、誰にパスするか
ロンゾの目指す先にあるメイキングはこれのはず。
今はそれがまだできているとは言えない気がするよ。
速攻ばっかのペリカンズオフェンスや
微妙なハーフコートの組み立て、
ピック&ロールをしない欠陥
こんな点があったりする。
そして、パス出す相手を考えてないパス。
状況もそうだし、決めれる選手に出していないこと。
見えた人に出してしまっていることも多いよね。
一見華やかなアシスト集に残るプレーの数々。
もちろん、かっこいいし豪快なダンクに繋がる。
でも、このパスの裏側にはミスパスも多い。
ペリカンズのターンオーバー:16.2本(リーグ29位)
ロンゾのターンオーバー:3.1本
これがまさにその表れだったりするかな。
チームとしてもミスが多く、ロンゾもとても多い。
入らないフリースロー
これはチームの課題でもあるんだけど、
ロンゾも相当悪い。
FT%:56.7%
これでもキャリアハイだから成長してはいる。
だけど、これでは物足りないかな。
ペリカンズFT%:72.9% (リーグ29位)
チームにも見える課題。
フリースローはそこそこ多いチームなのに決められない。
これを決められるだけでもっと強くなるはず。
チームで率を上げるためにロンゾも頑張らないとだね💪
守れないペリカンズ
117.0失点(リーグ27位)
ペイント内失点:53.0失点(リーグ28位)
見方によるんだけど、
速攻に偏りコントロールできていないから、
無駄走りやカウンターにやられているってのもあるはず。
ロンゾ自身のDIFF%も結構落ちているしさ。
一昨年から書いていくと、
DIFF%:−3.3%→−1.4%→0.5%
どんどん悪くなっているよね。
個人的に純粋なディフェンス力はガードで
TOP3に入ると思ってるけどさ。
んー、期待していたからこそ、ちょっともったいない。
個人の活躍が反映されるのが、今のロンゾの立ち位置
こんな構図が分かるんじゃないかな。
その分、ロンゾに期待しているので辛口です。
ペリカンズの未来の展望
ペリカンズは若手のコアにザイオンを加え、
未来を期待できるチームになった。
それによって頻繁に聞く「ペリカンズ3年後すごい説」
んー、良いチームだけども多分今のままだときつい。
この考えは賛否両論あるし、むしろ反対も多いかもなー。
とは言っても全く根拠が無いわけではない。
ナゲッツ、ホークス、グリズリーズに勝てるかなー。
普通にナゲッツはめちゃくちゃ強いよ。
ナゲッツの良さはコアが変わらないところ。
ウルブズとのプレーオフ争いし逃した2年前から、
コアは全く変わっていないし、
昨季から西では特に強いチームの一つだった。
今は元高校No.1のマイケルポーターJr.もいるしさ。
期待に溢れたチームは他にもあるのを思い出してほしい。
でも、ここで否定したいのは今のままならってところ。
今後のペリカンズはロンゾとHC次第だと思う。
ペリカンズはロンゾやイングラムやハート、
ヘイズやNAWやメリ、そしてザイオンウィリアムソン。
みんな若いし、今後どんどん成長していくだろう。
でも、周りの若手もみんな同様に成長するよ。
選手としての成長はもちろん必要だけど、
大事なのは戦術とロールプレーヤーの補強。
今のペリカンズはディフェンスが良くない。
これは上に書いたけど。
普通に考えて、ロンゾとホリデーの二人を擁して、
ディフェンスが悪いのは明らかにおかしいんだ。
3&DのFも足りないし、シューターも足りない。
コントロールできる時間をつなげる控えガードもいない。
上背のあるリムプロテクターもいない。
要するに、今はチームとして全部が足りていない。
でも、明確な補強ができれば十分優勝候補になれる!
ペリカンズが優勝するチームになるためには、
ロンゾのメイキング力の向上は絶対に必須
そして、それをさせるにはHCの腕も大事になる。
若手が自信をつくようなプレータイムの工夫と
確固たるスタイルの追求、そして勝ち癖。
犠牲にした数年にこれをつけれれば最高のチームになる。
まとめ
22歳という若さに加え、天井の高いポテンシャル。
ロンゾが評価されるのはこんなところのはず。
アシストは見事だし、リバウンドも取れる。
リーグ屈指のディフェンス力に他にはないスター性。
まだまだ伸びるのがロンゾボール。
ペリカンズの課題がロンゾの課題ってことは、
それだけロンゾがチームの躍進の鍵になるってこと。
ここで一皮むければ、ペリカンズは数年後必ず優勝する。
ロンゾはこんなところで終わるはずないし、
もっと華やかなプレーを見せてほしいなー。
NBAを盛り上げろ!ロンゾボール!
今回は辛口な評価多めで書きましたが、
とても好きな選手なので今後が楽しみです😊
前にロンゾの記事書いてるくらい期待してるからね笑
長々とありがとうございました🙇