ブレイザーズでカムバックしたカーメロアンソニー

今季カムバックしたスーパースター達は数多くいる。
ハワードやフルツ、ローズなんかもそんな選手。
その中でも特に思い入れのある、
カーメロアンソニーについて今回は書いていこう。
前回までの記事で、ブレイザーズの変化やリラードの変化について書きました。
これが起こったのも、選手の入れ替わりがあったから。
その中でも、メロの存在は大きな変化だっただろう。
今季成績
MIN:32.5分
PTS:15.3点 AST:1.6本 REB:6.3本
FG%:42.6% 3P%:37.1% ±:0.1 usage%:21.8%
効率面で前よりも改善している印象だし、
ブレイザーズにマッチしているように感じるかな。
第3のスコアラーとして、15点取れてるのも十分。
3Pも、ここ数年で最も良い37%!
チームとの相性が良さそうだよね。
2月23日のピストンズ戦では、
32得点の活躍を見せたりとチームにとって重要な選手。
今季は20点越えも13回達成している。
35歳の今でも、爆発力は圧巻!
ブレイザーズにとっても重要な得点源の一人という扱い。
ここまで今季のメロが復活できたのは、ただ心を入れ替えたからではない。
プレーに変化も出ているんだ。これはブレイザーズの配慮も見えるよ。
プレーの変化(サンダー時代と比較)
※サンダー時代→ブレイザーズ時代で表記ロケッツ時代はカットしてます。
【シュート構成】
2PA %:59.4%→71.4% 3PA %:40.6%→28.6%
これが、チームのメロへのリスペクトの全てだと思う。
彼は生粋のスーパースターで、エゴも強い。
一昔前のプレースタイルで、今もポストでもらいたがる。
ミッドレンジでのショットが多いし、それが強み。
その全てを理解した上で、メロに得意なプレーをさせている。
メロ史上1番効率の良い2007-08シーズンでさえも、EFG%は51.1%程度。
だけど、彼の強みはこれじゃわからない。
打ち続けることで調子が出るのがメロだよね。
いつもブログで効率の良さとか取り上げてるけど、
今回だけはハッキリと否定します。
必ずしも効率が全てではない。
今はシーズンだから見えないけど、
プレーオフでは必ず個人技が必要になる。
その点では、ブレイザーズが出場できれば、絶対に面白い結果になるだろう。
【メロのニックス時代プレーオフ成績】
2011-12 平均得点:27.8点 usage%:35.7%
2012-13 平均得点:28.8点 usage%:37.6%
このusage%は、ヤニス/ハーデン/ドンチッチくらい。
得点効率は現在と同様で良くないけど、
プレーオフで敵がバチバチの状態でも、これだけ点が取れていた選手なんだ。
あのスキルは今でも落ちていない。
八村やザイオンだってフェイクに惑わされていたからね。
もちろん歳をとってキレはなくなってるけどさ。
そして何より、NCAAチャンピオンやアメリカ代表で
3度のオリンピック金メダルなど功績が生粋の勝者。
オリンピックメロの発生条件は、周りにスターがいて、マークが緩くなる時。
リラードやマカラムに次ぐ第3のスコアラーとして、
もしかしたら「プレーオフメロ」になるかもだよ!
そー思うと復活したメロがいるだけでも攻撃パターン・勝者のメンタリティー共に、
ブレイザーズにおいて好影響を与えるだろう。
という、マインドや期待の面は置いといて、シュートの変化もハッキリ
【キャッチ&シュート】全体の42.4%→28.9%
FGA:6.0本→3.9本 FG%:38.9%→39.8%
3PA:5.0本→3.3本 3P%:37.3%→38.1%
【プルアップ】全体の39.1%→41.4%
FGA:5.5本→5.6本 FG%:39.8%→40.5%
3PA:1.0本→0.5本 3P%:29.3%→34.8%
この変化が分かりやすいよね。
気づいて欲しいのは、メロのシュートはプルアップの方が決まるということ。
キャッチ&シュートを減らして、メロの好きなプルアップを打たせる。
アテンプトの変化が顕著なんだ。
彼のやりたいようにプレーさせているのが分かるだろう。
そして、以前よりインサイドで受ける機会も増加。
【10フィート以内のシュート】
FGA:2.0本→3.5本 FG%:60.6%→51.5%
これが効率が上がった要因といえるだろう。
シュートは決して入っていないけど、外よりインサイドで打つ方が確率は高い。
サンダー時代は3rdオプションとはいっても、シューターの扱い。
だから、彼は長くチームに居たがらなかった。
ただ、ブレイザーズは本気で3rdオプションにした。
スーパースターほどのせることが大事だと思うんだよね。
メロなんてそんなタイプの典型だと思う。
ブレイザーズとのマッチ度
正直、今のNBAでメロを扱えるチームはブレイザーズしかなかった。
メロほどの影響力とカリスマ性があると、
どこのチームでも扱うのが難しい。
だからこそ、リラードのリーダーシップと、
一対一主体のチームという点がマッチした理由だろう。
そして何よりも、チームがメロのプレーをリスペクトしている。
メロのバスケを認めて、彼にちゃんと託しているもちろん、
彼もそれをきちんと理解している。
メロほど信頼を欲していた選手は、いなかったんじゃないかな。
もちろん、チームに恩義を感じている。
カーメロのコメント
この場所に居続けたい。
僕にとって、ここはキャリアを終える場所に感じるんだ。
引退はもっと早くしていたかもしれない、けれどそうはならなかった。
今こうして、人生とキャリアにおいてこの場所にいる。
ここは僕にとって引退をしたいと思える場所なんだよ。
メロとブレイザーズは、相思相愛の状態なんだ。
ブレイザーズファンにとっては、最高の言葉だねー😂
ちょうど、コリンズの怪我とオフェンス面での改善が必要だったのもあり、
タイミングも良かったよね。
やりたいようにやらせながら、うまく長所を使う。
そこがテリーストッツの選手の扱いのうまさ。
期待したくなるプレーをし続けているメロに、
コロナ休業明けは再注目です!!
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この件は、基本的に比べようがないと思ってます笑
両方生粋のスーパースターだからね!
正直どっちでもいい笑
ほんとは小さな巨人ミルズ書こうと思ったのにー😭


データ引用元:
https://stats.nba.com/
作成日:2020年7月23日