勝てないブレイザーズとその理由

今回は、去年CFまで勝ち抜いた西の強豪ブレイザーズ。
彼らは、今季期待されたほどの成績を残せていない。
リラードが爆発したりもしてたんだけどね。
重要な選手を移籍で失ったことと、
主軸の相次ぐケガでうまくいかなかった。
とはいっても、自分にとって1番大好きなチーム。
ただ、今季勝てない理由はブレイザーズを見てれば、
データを見なくてもよく分かる。
ただ、何事も根拠なく主観で語るのは、
好きじゃないのでデータを持って説明しますね。
まさか、プレーオフでリラードやカリーが
見れなくなることがありえそうだなんて、、、
想像がつかない。
なんとしても、リラード頑張ってくれ!!
一応流れとしては、
ブレイザーズ→リラード→メロ→その他何か
こんな感じを予定しています。
今季成績
現在29勝37敗(ウエスト9位)
・得点数:113.6点(8位) 114.7点
・アシスト:20.2本(30位) 23.0回
・リバウンド:45.5本 (11位) 48.0回
・FG%:46.1% (16位) 46.7%
・3PA:33.8本 30.7本
・3P%:37.2% (3位) 35.9%
・BLK:6.23回(2位) 5.0回
・STL:6.08回 (29位) 6.7回
・FTA:21.7本 23.3本
・FT%:79.8% (6位) 81.4%
・失点:115.2点 110.5点
去年の方が圧倒的にいいねー!
今年はあんまり良くない。
特に重要そうなのは、
・失点が多い
・アシストが減っている
・リバウンドは減っている
(ホワイトサイドいるのに)
この点について、詳しく書いていきます。
レーティング
【OFFRTG】113.7→112.0
去年はリーグ3位と得意だったオフェンスも、
今年はリーグ10位まで落ちている。
【DFFRTG】109.5→113.6
去年は上手くない選手がいながらも隠せていて、
中間層だったディフェンスも、今年はリーグ27位。
【NETRTG】4.2→−1.5
ディフェンス面での変化
まずは、ディフェンス面から。
今年負けが多い理由は、間違いなく守備が悪いこと。
なんせ攻めは良くても、相手を止められない。
この点について、面白いデータがあった。
去年のブレイザーズ選手のDFFRTG
これが良かった順でいくと、
セス→ヌルキッチ→ハークレス→コリンズ→リラード→アミヌ
たぶん気づいたよね。
みんないないやん笑笑
まーもちろん、ケガ人もいるよ。
ヌルキッチ、コリンズは柱でありながら、ほぼ全休。
リラードも今季は出場できない時もあったね。
何が痛いかって、ハークレス、アミヌを失ったこと。
彼らは、リラードとCJの守備をカバーしていた。
失った今、ブレイザーズのディフェンスは変わったんだ。
半分ディフェンスを捨て、メロという劇薬を使った。
この判断は間違ってないと思う。
「ディフェンス無理ならオフェンスで勝てばいい。」
攻撃は最大の防御作戦といえるだろう。
面白いんだけど、さすがにディフェンスも必要かな。笑
アリーザは最高だけど、時期が少し遅すぎた。
ディフェンス面ではこんなデータもある。
【ディフレクション】 12.8本 リーグ26位
前に書いたけど、ディフレクションが少ないチームは守備が弱い傾向がある。
ディフェンスリバウンドの面も落ちている。
去年 DREB%:73.9% (リーグ8位)
今年 DREB%:71.0% (リーグ27位)
去年よりディフェンスリバウンドを取りきれていない。
これらが、今季ディフェンスを悪くしている理由だろう。
オフェンス面での変化
ディフェンスだけでなく、今年のブレイザーズはオフェンスも悪い。
これは去年が良すぎたこともあるんだけど、
武器のオフェンスでさえ、停滞気味なんだ。
まず、大事なパス数。
昨季 281本 (リーグ26位)
今季 241本 (リーグ最下位)
元から少なかったパス数でさえ、今年は最下位に。
より一対一での得点パターンに頼っている。
上に書いたアシスト数の減少からもよく分かるよね。
ただ、実はパスの本数だけではない。
質も大きく落ちている。
【ペイント内タッチ】
23.7回→19.2回
【ペイント内得点】
49.3点→41.4点
去年はヌルキッチがインサイドで起点を作る場面も多くあった。
ホワイトサイドにその役割は難しい。
彼の強みがそこでないのは分かるんだけど、
これも顕著に出ている。
ペイント内での得点とタッチすら減っているんだ。
起点不足も大きい理由になっているかな。
これだけじゃない。
二人のセンターにはパスの質に大きな違いがある。
センター二人のパスの差
二人がリラード/CJに出している、パスの平均本数とアシスト
【ヌルキッチ】
リラード:24.3本 0.8アシスト
CJ: 8.7本 1アシスト
【ホワイトサイド】
リラード:17.9本 0.2アシスト
CJ: 8.3本 0.3アシスト
この差を見れば分かるだろう。
二人の出すパスはリラードやCJへのパスは全体の75%を占める。
その中で、これだけの差があるんだ。
ヌルキッチが起点として活躍していた理由がよく分かる。
ただ、ヌルキッチの影響はこれだけじゃない。
去年のブレイザーズといえば、カットが上手かった。バックドアなど。
これがうまくいっていたのは、
ヌルキッチがインサイドで起点を作れていたから。
これが顕著に現れている。
顕著に変化したカット
去年
poss(回数)10.2回 (2位)
ppp (質)1.26 (19位)
得点:12.8点 (ウォリアーズに次ぐリーグ2位)
今年
poss(回数)6.4回(25位)
ppp (質)1.22(25位)
得点:7.8点 (リーグ28位)
去年の武器だったカットが明らかに減っているんだ。
これも、2人のセンターのパス能力の差だろう。
もちろん、ハークレスがいなくなったのも大きいかな。
ハークレスはカットが上手かったからね。
まだまだあるよ。
【ハンドオフ】
7.5回(7位)⇒4回 (26位)
得点:7.3点→4.1点
どれ見ても、インサイドの起点として、
ヌルキッチが機能していたことがよく分かるよね。
他には、オフスクリーンの減少などもある。
ただ、ホワイトサイドの強みはブロックとリバウンド。
なんだけど、これすらも去年と比べると難しい。
【オフェンスリバウンド】
ヌルキッチ:3.4本
ホワイトサイド:4.0本
【プットバック得点】
7.6点→7.3点
さほど差がないのが、実際のところなんだ。
これが、ヌルキッチのセンターとしての隠れた力。
パスや起点が作れない以上、選手達がシュートを打つ環境にも変化が出る。
【プルアップ】
27.4回→31.6回
【7ドリブル以上でのシュート数】(リーグ1位)
13.6本(45.0%)→18.7本(47.5%)
そして、あまり効率の良くないアイソレーションの増加
7.7回→11.2回(ロケッツに次ぐ2位)
ハーデンが行うアイソレーションと、
他の選手達のアイソレーションは効率が大きく異なる。
ブレイザーズは主に3人。リラード、CJ、メロ
一回あたりの得点の期待値を見ると、
リラード:1.08点
CJ:0.84点
メロ:0.84点
ちなみに、ハーデンは回数もダントツな上で、1.12点
ロケッツのアイソとブレイザーズのアイソは、
そもそも質が違うんだ。
ブレイザーズは公平に分配。
ロケッツはほとんどハーデン頼み。
だから、ロケッツの場合は攻撃として成立しているし、
ブレイザーズの方はあまり効率が良くない。
これでも、OFFRTGで上にいるブレイザーズは相当すごいんだけどね!
ただ、去年と比べると大きく変化してるのも事実。
連動の乏しさが今季勝てていない理由だろう。
他にもリラードのシュートにも変化があったりするから、
次回はそれを書きます!
