ホーネッツの未完の大器マイルズブリッジズ|Miles Bridges

今回は、ホーネッツのマイルズブリッジズ|Miles Bridgesについてです。
オフに高額契約でヘイワードを獲得したホーネッツ。
ドラフトで有望株のラメロボールを加え、
一気に期待できるチームへと変化した。
今季はプレーオフ争いが見込めるチームになった。
この二人の加入によって、チームは大きく変わるだろう。
そんなホーネッツの中で、
個人的に注目しているのがマイルズブリッジズ。
プレシーズンでいい動きを見せたマクダニエルズや
安定したディフェンダーのコディーも良いが、
順位を引き上げる上では、必ずブリッジズが鍵になる。
それだけ、選手として圧倒的なポテンシャルを持ち、
チームに勢いを作り出せる選手なんだ。
若手の有望株が集うライジングスターズでは、
昨季MVPを受賞しているしさ。
ヘイワードの加入が与える影響は大きいだろう。
今季一皮むけることを期待して、
今回はマイルズブリッジズをまとめてみよう。
2019-20シーズン成績
MIN:30.7分 | 得点:13.0点 | AST:1.8本 | REB:5.6本 |
3P%:33.0% | STL:0.6本 | BLK:0.7本 | ±値:-6.1 |
2年目の昨季のシーズン成績で見ると、
可もなく不可もなくという印象かな。
数値で見ると、悪い印象は抱かないけど、
実際のプレーでは甘さがまだまだ多い。
とはいえ、ハイライトに残るプレーの多さは圧巻。
彼の代名詞であるダンクやアリウープ、
ドライブからのフィニッシュに3Pシュート等、
スキルが多彩なのがブリッジズの長所。
EFG%:48.9% | TS%:52.0% |
得点効率を見ても、現状はそこまで高くはない。
豪快なダンクなどハイライトに残るプレーは多いけど、
印象ほどは活躍していないのが現状なのかな。
ただ、NBAでも屈指の身体能力の高さや
まだ22歳という点を考慮すると期待できる選手。
ホーネッツは若手が伸び伸びプレーできる環境もあり、
更なる成長が期待できる。
FGA:11.6本 (チーム3位) | FG%:42.4% |
これは昨季のマイルズブリッジズのデータだけど、
外してもチームとして多く打たせているのが分かる。
ここからはさらに詳しく掘り下げて、
今季のブリッジズが期待できる理由と課題を書いていこう。
期待できる理由
今季のブリッジズに期待できる理由は、
彼の起用方法に大きな変化が見込めること。
ホーネッツのプレシーズンの選手起用を見る限り、
おそらく今季はベンチからの出場になるだろう。
ヘイワードの怪我でスタメンになると思いきや、
ボレゴの起用が変わり、コディーがスターターを務めた。
控えSFではマクダニエルズが良い働きをしているしさ。
それにより、ベンチからのスタートで基本はPF起用に。
ブリッジズのPF起用は最も期待できる。
昨季はPJワシントンの加入の関係で、
SFでの起用がメインになっていた。
その影響で、インサイドに人がいるために、
ブリッジズのカットが活きないことが多かった。
その点、一年目はPF起用の時が一番うまくいっていたし、
今季はブリッジズ本来の良さが見られる可能性が高い。
相手のPFにパワー負けせず、スピード差で勝てる
ここからは細かく要素分けして書いていこう。
ストレッチ4としての適性
マイルズブリッジズはサイズを除いて、
PFとして備えているスキルは非常に優秀。
速攻時には積極的なリムランが可能であり、
ハーフコートでは3Pシュートでストレッチもできる。
今季のホーネッツが高速なバスケをしているのも、
きっと追い風になるだろう。
【2019-20】pace:96.24 | 【プレシーズン】pace:108.13 |
昨季はリーグ最下位のペースで展開していたけど、
今季は一気にリーグ8位にまで高速化している。
若くて走れる選手が多いからこそ、
このバスケは決して悪くないだろう。
ラメロも速攻の際の空間認知能力は桁違いだし、
良いフィットになる。
まー勢いがすごい二人だから堅実性は微妙だけどね。笑
ここからはブリッジズの3Pシュートを書こう。
3Pシュート(2019-20シーズン)
左コーナー | 3PA:20本(50本) | 3P%:40.0% |
右コーナー | 3PA:21本(61本) | 3P%:34.4% |
他3Pシュート | 3PA:58本(185本) | 3P%:31.4% |
現状はスポットアップでのシュート力は課題だけど、
改善できる要素が多いため長所にもなりえる。
昨季はスポットシューターとしての役割も多く、
コーナーでの3Pシュートが非常に多い。
※ブリッジズはチームで一番スポットアップが多い(リーグでも5番目の多さ)
ただ、成功率は微妙だけど、3Pシュートへの積極性を見ると、
ブリッジズからは苦手意識は特に見られない。
左コーナーは40%決めている点も優秀。
今季はラメロと組む機会が多くなるため、
キックアウトの際のパスコースにもなれる。
ワイドオープンでの3Pシュートは38%越えをしていることからも、精度の向上が期待できるだろう。
既にプレシーズンでのパフォーマンスも圧巻だよ。
FG%:61.3% | 3P%:36.4% |
EFG%:67.7% | TS%:68.4% |
もちろんプレシーズンの4試合で評価してはいけないけど、
改善されている印象がある。
このスタッツをシーズンでも多少維持できたら、
ホーネッツのベンチは相当安定してくるはず。
だから、ブリッジズが鍵になるんだ。
フリースロー
これも3PシュートとPF起用で期待できる要素。
ブリッジズは昨季フリースロー成功率で80%越えを達成している。(1試合平均2.0本)
フリースローは選手のシュート力が表れることが多いけど、
ブリッジズはその点で優秀な成績を残しているんだ。
元々のシュート力も悪くないため、
今後シュートセレクション次第で期待もできる。
昨季は平均アテンプトも2本と少ないけど、
インサイドでの起用が増えることで
フリースローの数も増えてくるだろう。
昨季まで得点効率は良くなかったけど、
この起用は理にかなっているし、オフェンスでの改善が見込める。
ジェイレンブラウンのようになれる可能性もある。
現状の課題
ここまでは期待できる要素を簡単に書いた。
ここからは、課題をまとめていこう。
マイルズブリッジズの課題は大きく分けて二つ。
オフボールディフェンスの悪さ
プレーの一貫性の無さ
オフボールディフェンスの悪さ
昨季のSFでのブリッジズの大きな課題はディフェンス。
オンボール時はそれほど気にならないけど、
特にオフボールが悪い。
ドラフト時はディフェンス面が期待できる選手だったのに
思ったよりディフェンスIQが低い。
身体能力がもたらすブロック力は圧巻だけど、
マークを見失うこともしばしばある。
海外のサイト見てたら例が見つかったので簡単に。
Nothing new here, but Miles Bridges off-ball defense is a WIP. pic.twitter.com/X4o6ZCJouv
— Richie (@RichieRandall) November 6, 2019
Miles Bridges off-ball defense: pic.twitter.com/2RJHusqvQK
— Richie (@RichieRandall) January 5, 2020
こんなところがブリッジズのオフボールの悪さ。
試合見ているとたまにこういう場面が見られる。
ただ、最近はPFでの起用でローテもスムーズになりつつある。
昨季はほぼ見られなかったテイクチャージを得ていた辺りも、
予測する力は身に付きつつあるように感じる。
オンボールでは、ブロックやフィジカルで戦えるため、
問題はこのオフボールでどこまでやれるか。
一応昨季は酷かったレベル。
DEFRTG:114.0 | NETRTG:-9.7 | ±値:-6.1 |
ブリッジズの出場時にディフェンレーティングは
チームで最も悪くなっていた。
±値で見てもチームで下から2番目と悪い。
彼の出場時にチームが機能していなかったのも事実。
だからこそ、マーティンツインズが光っていた。
まーこれもPF起用で何とかなりそうな点ではあるから、
ほんとブリッジズの今季は気になるよ。
一貫性の無さ
昨季はオフェンスに波があった。
FG成功率が40%を切る試合も多くあり、
10点に満たない試合も少なくなかった。
ホーネッツはガードが決めるチームでもあるんだけど、
これが原因でガード一辺倒のオフェンスになることもあった。
それ故に、ESPNでグラハムはノーチャージエリアで
リーグ最下位のFG成功率とも言われていた。
ホーネッツのMIP賞候補デボンテグラハム(Devonte Graham)
周りの選手の活躍やプレー関与次第でも、
ガード陣のインサイドでの成功率改善は見込めると思う。
ピック&ロールも多いチームであり、
ウイングが果たす役割はあまり多くはない。
昨季はブリッジズがハーフコートで浮くことも多かったし、
もっと積極性を持つことも必要。
トランジション時にのみ活躍していて、
ハーフコートでは3Pシューターのような感じだった。
とはいえ、突破力のあるラメロの加入により、
大きくスタイルも変わってくるだろう。
変化を作り出せるベテランのヘイワードも入ったしさ。
インサイドのカットも活きてくると思うし、
今季はプレーの一貫性も出てくるかもしれない。
二つとも現状の課題ではあるけれど、
チームもブリッジズも改善のための動きが見られている。
まとめ
今回はマイルズブリッジズをまとめました。
ライジングスターでMVP受賞のポテンシャルもあるが、
現状では完全に開花したとは言えない状態。
ただ、彼の選手としての天井は若手でもトップクラス。
彼は強くて、速くて、上手い選手になれる
(早速12月20日のマジック戦で23分出場で15リバウンド残しました。)
ホーネッツはラメロやヘイワードに注目が集まり、
良い意味でブリッジズの期待は薄くなる。
周囲からのプレッシャーも少しは軽減されるだろう。
ここでマイルズブリッジズの才能が開花すれば、
ホーネッツはプレーオフに難なく出場できるだろう。
環境を整えるためのメンターの獲得や選手起用も明らかだし、
この上なくホーネッツはやりやすい環境に思える。
ホーネッツのこの一年はマイルズブリッジズの出来にかかってくるだろう。
今季はラメロのパスからリムに叩き込むアリウープが
シャーロットでたくさん見れるかもしれないね。
ロンゾ&ザイオン、ラメロ&ブリッジズの構図が楽しみだ。
プレーオフ進出へ!
レッツゴーホーネッツ!
長々とありがとうございました。
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データ引用元:
https://stats.nba.com/
作成日:2020年12月23日