NBA屈指の万能戦士マーカスモリス|Marcus Morris Sr.

NBA屈指の万能戦士マーカスモリス|Marcus Morris Sr.

今回は、マーカスモリス|Marcus Morris Sr.についてです。

モリスと言えば、コート内外問わず問題児のイメージがある。
プレーオフでもドンチッチとやりあっていたね。

それにより、8/30のマーベリックスとの第6戦で退場した。

Twitterを見ていても批判の声が多い選手で、
熱くなるとダーティーさが出てしまう一面もある。

ジャスティンアンダーソンの額にボールぶつけた過去もあるしさ。笑

 

個人的にはマーカスモリスが別に好きではないけど、
選手としては超優秀な選手だと思う。

 

正直ブレイザーズに来てほしいくらい。
リラードは更生させることができます。笑

 

彼ほど安定してフィジカルな戦いができて、
彼ほど託されたときに決めれる3~4番手はいるか?

 

そう考えた時に、モリスの優秀さは際立つはず。

プレー意外で余計なことさえしなければー笑

 

味方にいたら頼りになるけど、
敵にいるとただヘイトがたまる選手なのかな。

 

 

では、どれだけ選手として優秀か見ていきましょう。

 

2019ー20シーズン成績

MIN:31.2分得点:16.7点FG%:43.8%3P%:40.8%±値:0.7

 

今季はシーズン途中までニックスに在籍。

ニックスではエースとしてチームを牽引し、
途中からクリッパーズに加入。

ハークレス+ドラフト1巡目を投じても、
欲しがった活躍ができているよ。

東の12位のニックスで大半をプレーしているのに、
±値で+値を残せていることも重要。

 

3Pは試投数が5.6本を超えるも、
40%超えを維持している。

実際にこれを達成しているのは他に12人しかいない。

それに加え、他はほとんどシューターの選手たち。

彼のようにメインオプションの選手で達成しているのは、
リラード、テイタム、ミドルトン、ポールジョージくらい。

 

クリッパーズ移籍後成績

MIN:28.9分得点:10.1点FG%:42.5%3P%:31.0%±値:+8.8

 

移籍後の成績はやや落ち気味なものの、
出場時の+値が異常に高いこと分かる。

この値はチーム1位のレナードの8.4を超える。

これだけ見ただけでもクリッパーズは獲得して正解だったんだろう。

代わりに放出したハークレスは出場時は+1.1だった。

 

オフェンスでの役割はエースから3~4番手に役割は変わるも、順応しチームの助けになっている。

出場時の±値がそれを証明している。

 

プレーオフではさらにギアを上げているよ。
それは下で詳しく書いていきます。

 

ここからは攻守について細かく書こう。

 

安定したシュートタッチ

マーカスモリスが評価できる点は、
攻守にわたって欠点が少ないところ。

 

最近の3&D選手の多くはSGの選手がほとんど。
ダニーグリーンやマシューズとかさ。

 

しかし、フォーワード(3か4番)でこの域にいる選手は
ロールプレーヤーではほとんどいないのが現実。

特に重要なのは、メインが4番ポジションということ。

 

レブロンとドンチッチを止められる選手かつ、
3Pを決められる選手は何人いるんだろうか?

 

それができてもほとんどの選手は、
高額所得であり、既にチームのエースを務めている。

 

だから、マーカスモリスには価値があるんだ。

 

まず、今季のオフェンスを見てみてください。

お世辞でも連動できていると言えないニックスで
平均20点近くをしっかりと残したこと。

 

彼のオフェンスには汎用性がある。

 

何でもできるのがマーカスモリス

 

プルアップをいとわないシュート力

19-20シーズン2P:(1.9本)4.3本 44.8%3P:(0.7本)1.9本 38.1%
プレーオフ2P:(1.3本)3.0本 42.4%3P:(0.2本)0.5本 40.0%

※これは全て10フィート以上です。

 

プルアップでも40%を超える選手はそういない。

こんな選手がチームの4thオプションにいるのが
クリッパーズの強さを象徴している。

 

プルアップ3Pを打てることが重要なんだ。

 

モリスの凄さはドリブルをついても効率が落ちないこと。

落ちないシュート効率

0ドリブルFG:2.2本(5.0本) 44.5%3P:1.6本(3.7本) 42.2%
1ドリブルFG:0.8本(1.9本) 45.3%3P:0.3本(0.6本) 45.9%
2ドリブルFG:0.8本(1.8本) 43.6%3P:0.2本(0.4本) 44.0%
3-6ドリブルFG:1.4本(3.3本) 42.2%3P:0.2本(0.6本) 30.6%
7ドリブル以上FG:0.5本(1.2本) 43.1%3P:0.1本(0.3本) 30.0%

 

データが細かいので簡単に書くと、
どれだけドリブルをついても40%を切らないこと。

セルティックスでは4thオプションを務め、
チームを支え続けた。

その後のニックスでのプレーが今に生きているよ。

 

もう一点重要なことがある。

タフショットを決める力

先程の上の動画でも度々あったタフショット。

※タイトな状況でのシュート

 

19-20シーズン2P:(1.9本)4.2本 44.4%3P:(0.5本)1.2本 44.0%
プレーオフ2P:(1.2本)2.3本 42.4%3P:(0.1本)0.7本 40.0%

 

今季FG%は約43%

これを見るとどれだけタフショットを
決めれているのかが分かりやすい。

今季モリスはオープンよりタフショットの方が多い。

ニックスでエースだった影響もあるが、
それでも決めきる力は優秀。

特に、3Pではタフでも決めきる力が際立っている。

 

優れたディフェンス力

守備の堅固なクリッパーズでカギとなるスイッチ。

 

守備時の柔軟な対応と誰でもマークできる力

 

クリッパーズは個の守備力で成り立つチームだからね。

だから、彼らは簡単に崩れない。

 

スイッチした後でもミスマッチが起これば、
個々が柔軟に対応し、ミスマッチを解消する。

頭と運動量、個の力があるから全てできることなんだ。

 

今のポジションレスになりつつある時代で、
どの選手にも対応できる力は重要なスキル。

スイッチできるに越したことはないし、
相手からするとズレを作りにくくなる。

 

最近だとクリスポールはロケッツのスイッチに苦しんでいた。

モリスのポジション別マッチアップ|プレーオフ

ガード18.1%被FG:44.8%被3P:33.3%

フォワード

77.8%被FG:34.7%被3P:27.3%
センター4.1%被FG:60.0%被3P:50.0%

 

左から二個目のパーセンテージは全体比。

フォワードのマークが長いとはいえ、
どの選手にも対応できている。

フォワードへの対応は優秀。

 

レイカーズが彼の獲得を迷ったのは、
レナード・ポールジョージを止められる選手だから。

クリッパーズはレブロンのために獲得した。

 

それだけ、対フォワードへの守備力はリーグで屈指

 

ドンチッチのストップにも少なからず貢献したし、
ディフェンスだけで見たら十分だった。

※危険なファールと挑発は絶対ダメです

 

黙っていれば、最高の3番手になれる選手なのになー。笑

 

DIFF%

19-20シーズンDIFF%:-1.7%

2P DIFF%:-5.6%

3P DIFF%:+4.8%
プレーオフDIFF%:-8.0%

2P DIFF%:-7.8%

3P DIFF%:-8.5%

 

プレーオフでは素晴らしい守備を披露。

ペリメーターや3P、ドライブの対応まで、
全て高いパフォーマンスを発揮している。

 

特に、1本の3Pシュートで勢いの変わるプレーオフで、
この3Pへの対応力をマーカスモリスだからこそ。

3Pは1試合平均で4.4本打たれているものの、
成功率は29%に抑え込んでいる。

 

クリッパーズ移籍後はオフェンスでの負担が減り、
守備での強度を上げれたことも大きそうかな。

 

クリッパーズはガードの守備でどうするかが課題。

 

ベバリーもそんな面があるからファールが重みやすいし、
ルーとシャメットは守備に課題を持つ。

レジージャクソンも同じ面があるね。

 

ナゲッツはそこを的確に狙っているし、
勝つためには修正して第7戦に挑む必要がある。

 

フォワード3人の守備はリーグ最高

 

モリスの守備も機能しているからこそ、
彼の出場時リードを作ることができているんだろうな。

 

勝負所で落ちないパフォーマンス

これが最後のトピックであり、最も重要なデータ。

 

どれだけ優秀な選手であっても、プレーオフで崩れる選手も多い。

 

それだけプレーオフは毎試合手の内を明かしながら、
ハードな闘いをし続けているから。

 

研究され、癖も見抜かれる。

だからこそ、プレーオフでは3番手以下が重要だったりするよね。

 

ヒートに敗退したバックスであれば、
ヤニス・ミドルトン以外が重要であったし、
ヒートが勝てた部分もそこだった。

 

どの選手も打てるほど怖いものはない

 

エースや2番手が警戒されるのは当たり前なんだ。

それでウォリアーズはKDを獲得したしさ。
ブレイザーズがカーメロを呼んだのも然り。

 

見抜かれた時の選択できるオプションの数と、
それでも決めきれる力。

この二つがプレーオフでは求められる。

 

これがタフショットやミッドレンジ、プルアップの重要性に繋がってくるんだ。

 

この全て上で書いたけど、モリスは優秀な成績だった。

 

いつもは効率の重要性を書くんだけど、
それだけで計れないのが勝負所の強さ

【プレーオフ】

MIN:30.2分得点:12.2点FG%:52.9%3P%:50.9%±値:+7.8

 

プレーオフではより集中したプレーができている。
得点効率は格段に向上しているんだ。

±値ではズバッチに次ぐ、チーム2位。

彼がいるとチームは強くなることが証明されている。
リーグ戦同様でチームに必要なのは疑いようがない。

クリッパーズは獲得して正解だった。

 

ハレルが不調なことに加え、
ルーまでもが微妙な成績のクリッパーズ。

 

元々個の力で構成されているだけに、
今さら連携で改善できるものでもない。

 

そんな中、淡々と決め続けているのもマーカスモリス。

 

EFG%:66.2%TS%:68.0%

元々上手かったキャッチ&シュートだけでなく、
自らで運んで放つミッドレンジ。

マーベリックスとのシリーズも好調だったが、
ナゲッツ相手にも決め続けている。

 

これに加え、フリースローの成功率は90%を超える。

今季のプレーオフで彼以上の得点効率を誇るのは、
おそらくドノバンミッチェルくらいだろう。

あとはベンチのプレータイムの少ない選手が数名。

 

マーカスモリスがどれだけすごいことをしているか分かるんじゃないかな。

 

余計なことをするため、プレーに目が行きにくいが、彼以上に頼りになる選手は正直ほとんど浮かばない。

 

まとめ

今回は、やや問題児のマーカスモリスでした。

 

プレーの良さよりも問題行動を見られるモリス。

しかし、イメージとは裏腹に彼がチームにもたらしているものは大きい。

 

攻守に渡る運動量と情熱、勝負所での安定感

 

これで15milの選手だからね。
コスパ良すぎるし、今オフでFAになる。

来季さらに年俸が下がるようであれば、
こんなにコスパの良い選手なんていないよ。

 

Twitterで検索すると98%が批判の嵐なんだけど、
選手だからこそプレーも見てあげるべき。

熱くなってしまう性格とダーティーさを含めて、
マーカスモリスという選手と理解し、
ファンはリスペクトする必要がある。

 

故意か故意ではないかが重要ではなく、
起こしてしまった行動を取り返すプレーを
モリスがすることを期待しています。

 

長々とありがとうございました。

 

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データ引用元:https://stats.nba.com/

作成日:2020年9月14日


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