速攻の失点が少ないチームの対処②

速攻の失点が少ないチームの対処②

今回も速攻への対処②についてです。

前回は共通していたpaceについてと、
ナゲッツ型のオフェンスリバウンドを書きました。

 

速攻の3編のラストです。

 

前回書きましたが、基本的に速攻への対処は3点。

・paceを遅くする        大半
・オフェンスリバウンドを取る  ナゲッツ型
・素早く帰陣          サンダー型

 

今回は色付きの「素早く帰陣」をまとめていきます。

主にサンダー型を書いていきます。

 

では、早速入っていきましょう。

 

素早く帰陣する

チーム:サンダー、ヒート、マジック、(バックス)型

 

前回はオフェンスリバウンドにも
力を入れるチームを書きました。

ただ、あれはオススメの手段ではないありません。

もちろん、取れればベストなんだけど、
獲得率を考えると残り続けるのはギャンブル。

 

数的優位を作られて、速攻を受けることになるからさ。

そこでオススメなのが、

オフェンスリバウンドを捨てる

ということです。

 

そして、特に行なっているのがサンダーなんだ。

まず初めに顕著に変化しているからデータで。

 

サンダー

昨季)OREB%:29.8% (リーグ3位)
今季)OREB%:23.9% (リーグ29位)

サンダーは意図的に取りに行ってないのが分かるよね。

もちろん、これはラスとCP3の違いにもつながる。

 

ミッドレンジや3Pシュートを増やすということは、
ロングリバウンドが増えるということ。

そして、同時にゴール下で数的優位を作りにくくなる。

じゃあ、素早く戻ってディフェンスの陣形を
整えた方がいいとなっている訳です。

 

現代のバスケのポイントは、

オフェンスの回数よりも一回の効率が求められる

 

1回のオフェンスの質の方が重要とされているよね。

 

東1位のバックスも同様に取りに行かないチーム。

 

バックス

今季)OREB%:24.1% (リーグ28位)

ヤニスがいようが関係ないんだ。

 

これだけ強いチームでも、今は捨てている時代。
それだけ、攻撃の回数よりも質の方が大事。

今はプットバックとトランジションの得点効率に
ほとんど差はないと言われている。

でも、頻度は圧倒的にトランジションの方が多い。

→オフェンスリバウンドを捨てる

同様のことをヒートやマジックをしているよ。

 

ここで再びサンダーに話を戻そう。

サンダーはリーグで3番目に走らないチーム
オフェンスもディフェンスもダッシュは少ない。

 

ハーフコートの組み立てと素早い帰陣

これは省エネなバスケかもなー。

これがサンダーのクラッチを支えているのかもしれない。

今は走りまでも効率が求められる時代。

オフェンスリバウンドだけを見ると率は低いけど、
サンダーは賢いバスケをしている。

 

そして、可能にしているのはアダムスの存在

相手に綺麗にリバウンドを取らせないし、
味方の戻る時間を十分に稼いでいる。

それでいながら、攻守にわたる献身性。

 

4out 1inの形をとるサンダーでは、
アダムスの動きがチームの強さにつながる。

絶え間なくスクリーンをかけるアダムスは本当に優秀。

 

リバウンドをアダムスに託すサンダー

ここで反対のチームを書こうかな。

 

オフェンスリバウンドでうまくいってない例を挙げると、
ペリカンズとレイカーズかな。

OREB%だけで見ると取れているんだけど、
そこに労力をかけすぎている。

この2チームともなんだけど、
ほぼ毎回オフェンスリバウンドを狙う。

 

レイカーズは軸が総じて戻れないチームなのに。

 

【レイカーズDEF平均移動速度】

レブロン:3.33
AD:3.59
ハワード:3.79

(ブラッドリー:4.29、ダニグリ:4.24)

 

度々目立つファールアピールや
オフェンスリバウンドに残るビッグマン達

これをカバーしようと頑張る二人のガード。

 

【レイカーズ】
速攻での失点:16.8点 (リーグ29位)

 

もちろん、失点につながることも多い。

ただ、そんなレイカーズには救世主もいる。

カルーソなんだ。

 

【速攻での失点/カルーソ36分平均】

オンコート:9.4点 (チーム1位)
オフコート:14.2点 (チーム1位)

 

素晴らしいカルーソ。
彼がいるとレイカーズの弱点を消せるんだ。

ヴォーゲルも「スターディフェンダー」と
評価しているみたいだしさ。

バスケットIQの高さやディフェンスの指示力等
彼の存在感は顕著に表れている。

 

ペリカンズもほぼ同じなので、
ここは割愛します。

 

まーペリカンズは、
ハーフコートオフェンス頑張ろう。
ザイオンはリスクも考えよう。

ただ、2チームともそれ以上に速攻で点を取るから
何も言えないなー。

その点は本当に素晴らしい👏

今回は守備面のみだから書きました。

 

最後に言いたいのは、

戻れないからオフェンスリバウンドを取ろうではない

戻るためにオフェンスリバウンドを捨てよう

 

フリースローの重要性

最後は簡単に。

フリースローはここでも生きてくるよ。

フリースローで終わるとプレーが一旦切れる。
戻りやすい状態から再開できるということなんだ。

実際に速攻での失点が少ないチームもいるよ。

 

ヒート:25.1本  (リーグ4位)
サンダー:24.8本  (リーグ5位)
ウィザーズ:24.8本  (リーグ6位)

フリースローでつなぐことは、
それだけ大事なプレーなんだ。

 

まとめ

現在では多くのチームが意識している
オフェンスリバウンドを捨てる」という選択。

トランジションとプットバックに差がない点を考えると
来年にはもっとこれが主流になるだろう。

 

攻撃の量より質が大事な現代のNBA

 

今回は、速攻の対処について、
帰陣とフリースローの面から書いてみました。

これで3編終了です。

長々とありがとうございました🙇

 

下に特徴も書くので興味があったら見てみてください。

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【サンダー】
フリースローで終わる
リスクマネージメント
オフェンスリバウンドに行かない
OREB:23.9%(リーグワースト2位)
pace遅い

【ヒート】
フリースローで終わること多い
オフェンスリバウンドに行かない
pace遅い

【マジック】
オフェンスリバウンド行かない
守備前提のリスクマネージメント
pace遅い

【ホーネッツ】
オフェンスリバウンドの効率の良さ
戻る時のスピードの速さ
paceの遅さ
リバウンドの取捨選択

【ナゲッツ】
戻りの速さ
陣形が崩れていない
paceの遅さ
オフェンスリバウンドの効率の良さ
リバウンドの取捨選択

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データ引用元:https://stats.nba.com/

作成日:2020年7月2日

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