伸び悩むアーロンゴードン(Aaron Gordon)

オーランドマジックについて書いてましたが
これはゴードンについて書きたかったからです。
スーパースターになれるポテンシャルを持ちながら、
まだ力を発揮できていないAaron Gordon|アーロンゴードン。
今季のダンクコンテストでは惜しくも2位。
前のザックラヴィーンとのコンテストも2位だった。
いつも惜しいところでかみ合っていないゴードン。
ポテンシャルはピカイチなのに、何か惜しいんだよね。
ゴードンの実力=マジックの実力
個人的にはこの構図だと思ってます。
ゴードンが上手くなればなるほど、
マジックは強くなり、今のままならチームはそのまま。
それくらいマジックでゴードンは重要な存在。
おそらくマジックも理解しているんじゃないかなー。
では、まず初めに今季を見ていこう。
アーロンゴードンの今季を振り返る
最初に今季の成績を書いていこう。
今季成績
MIN:33.0分
PTS:14.4点 AST:3.7本 REB:7.6本
STL:0.9本 BLK:0.6本
FG%:43.3% 3P%:30.1% ±:−1.7
EFG%:47.9% TS%:51.1% usage%:20.3%
これを見て分かることは、
今季のゴードンはうまくいっていないということ。
約20milもらっている選手の成績ではないし、
チームの期待にも応えられていなかった。
しかし、ここまでの年俸を払っているのは
チームの期待の表れであることは間違いない。
プレータイムでは2017-18シーズンから
今季までずっとチーム1位であり続けている。
マジックとしては難しいよなー。
一番期待しているだろう選手が開花していない状態🤔
とは言っても、ディフェンス面では相当頑張っているよ。
優れたディフェンス力
DIFF%:−1.6%
6フィート以内:−4.5%
15フィート以上:−0.8%
3P:−1.8%
ディフェンスでどのエリアを見ても優秀なのが分かる。
最も大事なのは、ゴードンの3Pへの対応力
第一編に書いたけどマジックの守備の特徴は、
徹底したインサイド固めだった。
そして、3Pへの対応は決して良くなかったよね。
そんな中でもゴードンは3Pを守れているよ。
それも、彼は3Pを結構打たれているのに。
◯ゴードンの被3P対応
被本数:4.5本 (チーム2位)
被成功率:34.2%
DIFF%:−1.8%
マジックの苦手を個人としては苦にしていない。
チームで二番目に打たれながら、決めさせない守備力。
これが個人的にはゴードンのすごいところだと思う。
※ちなみに3P対応が悪いのはフルツとフォーニエ
フォーニエ 4.7本 41.3%
フルツ 4.5本 41.8%
他にもディフェンスの良さが見えるデータがある。
◯ルーズボールのカバー(defence)
0.6本(チーム2位)
気の利くカバーリングができている。
チームとしての守備もできるのが良さなんだ。
ここでディフェンスについて考えてみたんだけど、
1on1のディフェンスが上手いタイプは2種類。
・シュートをあえて打たせる守備
・そもそもシュートすら打たせない守備
少し考えてみてほしい。
これは一体どっちが嫌なんだろうなー。
個人的には、外させる守備の方が価値があると思う。
(もちろん両方価値はすごいです!)
あー、これ難しいな。
人によって価値観が違いそう。笑
なぜ、外させる守備が大切なのか?
これは単純で、外したら相手に攻撃の番がうつる。
そして、シュートを外すとチームに勢いができないから。
そう考えているんだけど、
それを実行しているのがゴードンなんだよね。
実際にゴードンはチームで三番目に打たれながらも、
外でしか打たせない守備をしている。
インサイドの確率高いゾーンではあまり打たせていない。
中には入れさせず、外で無理に(あえて)打たせる
この構図が分かりやすく見えていて、
あえて打たせているような感じなんだよね。
個人的には好みの守備スタイル。
守備については長くなるから今度また書こー。
実は、これを書きたいがためにマジックは三編にした。
マジックHCの交代
ボーゲル→クリフォード
これは今のレイカーズとマジック見ると分かるのかな。
レイカーズ:レブロン+3&D
スペーシングを大事にするバスケット
マジック:謎の個人技主体
この辺が二人のHCの特徴だったりする。
今の個人技主体に振り切ったオフェンスの軸は、
アーロンゴードンにしたかったのが本音じゃないかな。
個人的にはこれがマジックの理想だと思う。
でも、現実はそうなっていない。
希薄になるオフェンス面
むしろ、存在感は希薄になっているよ。
※ここからは過去3シーズン毎の比較
FGA:14.9本→13.4本→12.5本
得点:17.6点→16.0点→14.4点
usage:23.8%→21.3%→20.3%
オールラウンダーとして実力が開花すると思いきや、
役割も減り、並の選手扱い。
明らかに恵まれたオールラウンダーなのにだよ。
このタイプの選手が好きだから特に心苦しいなー。
マイケルポーターJr.といいなんか惜しいんだよな。
個人的には、ゴードンは中心に置くべき選手だと思う。
なぜ、上手くいかないのかもなんとなく分かる。
アイザックへの期待
これが確実に分かるのがusageやシュートアテンプト
FGA:5.4本→8.1本→10.1本
得点:5.4点→9.6点→12.0点
usage:14.9%→16.0%→18.1%
上のゴードンと比べてみて欲しい。
反対に、アイザックはオフェンスでの役割が増えている。
○タッチ数
ゴードン:59.9回→54.5回→53.1回
アイザック:28.0回→45.9回→54.5回
こんなデータからも明確だよね。
ゴードンの存在感は希薄になっている。
上手くいかない理由はこれなんじゃないかな。
フルツが加わったこともそう。
ゴードン中心の未来を組む予定だったはずが、
今マジックの見ている世界は変わっている。
ゴードンがうまくいかないのは、
求められる役割の減少による自信の欠如。
だからこそ、今季は窮屈そうなプレーをしている。
もちろん、スタッツも良くないよね。
3Pは特に精度が悪くなっている。
3P%:30.1%(リーグワースト9位)
3Pを増やしているわけでもなく、
打つ前の工夫も減りオープンにすらなれていない。
→3P精度の悪化
個人技主体のオフェンスがもたらした影響だろう。
とは言いつつも、変化もしている。
マジックがゴードンの使い方を変えているのも事実。
フィニッシャーからオールラウンダーへ。
使われる側から使う側へのシフト。
プレーメーカーへ
○パスの質(AST to pass%ADJ =アシスト関連のパス)
6.6%→11.3%→11.7%
一昨年はフィニッシャーとしての役割に専念していたが、
今ではプレーの幅も明らかに広げている。
※一昨年はカットにC&Sでのシューティングと
あくまでフィニッシャー業務のみ。
では、ここからがマジックの未来になるかな。
マジックの未来とゴードンの未来
ここからは主観ベースです。
ゴードンの使い方についての考えです。
オールラウンダー化を目指してはいるものの、
任せ切れていないんじゃないかなって。
パスの質は明らかに上がっているものの、
年々ゴードンの役割は減少し、機能しなくなっている。
タッチ数も減ってしまっている。
でも、これ止めないとマジックはまずいよ。
アイザックを育てるのはもちろん必須。
でも、オフェンスのキーマンになれるポテンシャルは
圧倒的にゴードンの方があるはずなんだ。
アイザックが組み立てる絵は浮かばないけど、
ゴードンはプレーの幅が一番広いし、できる想像もつく。
ここが大事なことが一点あるよね。
今のマジックに時間がある。
動けない今、やれることは若手の育成だったはず。
まさに、今ゴードンを開花させるべきなんだ。
そのために、ハンドラーとしての役割を増やすべき。
外してもエースムーブさせ続けていいんじゃないかな。
今ブーチェとロスとフォーニエに任せすぎな現状を変えず
一体いつになったら変えれるんだろうか。
少なからず変えれるのはゴードンなんじゃないかな。
このままだと、マジックは必ず世代交代でつまずく。
深刻なスペーシング問題も予想がつく。
フルツ、アイザック、ゴードンの三人の核が、
みんなインサイド軸にしているとお互いに厳しいよ。
ヤニスの今があるのはポイントガード時代があったから。
あの時のキッドの投資が今に生きている。
マジックも進むべき道を決めて、
時間のある今やれることを決めたいな。
今後のマジックの進化はアーロンゴードンにかかっている
まとめ
長くなりましたが今回でマジック編終了です。
マジックの特徴
動けない現状
マジックのキーマンであるアーロンゴードン
勝てる未来が見えるから期待してしまうチームです!
ポテンシャルの高い若手と味のあるベテランを抱え、
堅実に勝っていくオーランドマジック。
なかなかファンが少ないけど、
めちゃくちゃ良いチームなので是非注目です!
今後のチームの成長が楽しみだなー。
今のメンバーで勝ち進んで欲しい!
ゴードンがポートランドとトレードの噂出てるけど、
んー、マジックのゴードンでいて欲しいな。
ユニも似合いそうだし、プレーも合いそうだけどさ笑
来季、平均20得点5アシストを残すゴードンを見たい!
やれるぞー、アーロンゴードン!!
長々とありがとうございました🙇
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