対照的な二人のルーキーシューター|タイラーヒーロー&キャメロンジョンソン

コロナでNBAが中断になって、
もうずーっとNBAの過去の試合とか見てるこの頃。
見れてなかった試合たくさん観てるんだけど、
今年のルーキーもそこそこ優秀だよねー。
ザイオン、モラント、八村、ナンとかさ。
ほんとにその辺の選手たちは上手いよ。
たださ、わりと好みの選手ってシューターなんだー。
今まで取り上げた選手で分かるだろうけど笑
で、今季のルーキーの選手の中でも、
優れたシューター達が何人かいるんだよね。
今回はそのルーキーの中でも、
特に際立っている二人のシューターの記事です。
ヒート タイラーヒーロー
サンズ キャメロンジョンソン
この二人が特にお気に入りのシューター。
初めてヒーローを知ったのは、サマーリーグ。
あの時に優れたシューターなのはすぐ分かった。
実は、ルーキーで1番期待していた選手なんだー。
ヒーローがROYとると予想してたし笑
キャメロンジョンソンの方は、
もっと早くてドラフト時から注目してたんだよね。
大学時からクイックで美しいシュートフォームだった。
あと前から、マットトーマスも注目してたなー🤔
まー二人とも凄いシューターなんだけど、
面白いことに全然タイプが違うシューターなんだ。
だから、今回はそんな二人を比較して書いていきます。
最後まで読めば、二人の凄さや違いが分かると思います。
今季成績
ヒーロー キャメロンジョンソン
MIN:27.2分 20.3分
得点:12.9点 8.1点
3PA:5.4本 4.7本
3P%:39.1% 39.7%
内容はあんまり変わらないかな。
同じシューターの役割だし。
二人ともルーキーでトップクラスのシュート力を持つ
そして、確率はリーグでもトップレベル。
細かく言うと、ヒーローはチームで4番目に多いFGAを誇る。
それだけチームにも信頼されている証拠。
キャメロンジョンソンは、シュート自体は多くない。
任された時に決め切るロールプレーヤー。
打つシュートはほぼ3P。
二人のルーキーの明確な違い
まず簡単に2人の違いをまとめると、
強気なヒーロー、堅実なキャメロンジョンソン
マインド面で言うとこれが明確なのかな。
ヒーローは上に書いたけど、FGAがとても多い。
チームのエースを務めるバトラーよりも、
シュートを打つことも結構多い。
そして、ピュアシューターっぽくはないかな。
多少強引でも打ち切るのがヒーロー。
キャメロンジョンソンはとても堅実に見える。
ルーキーでありながら24歳の選手だから、
ポテンシャルよりも即戦力を期待されていた。
だからこそ、求められる役割を的確にこなすタイプ。
無理はしないし、シュートセレクションも悪くない。
とは言っても、具体的に数値がないと分からないよね。
下にまとめてみました。
強気なヒーロー
まずはヒーローのシュート構成から。
2Pが占める割合 3Pが占める割合
52.4% 47.6%
彼のシュートはバランスが良い。
3Pも打ちつつ、警戒されたらドライブで切り込める。
それでいて3Pも安定して決めれるのが強み。
3Pのシチュエーションもバランスが良い。
3PA:5.4本
キャッチ&シュート:2.9本 45.5%
プルアップ: 2.5本 32.5%
キャッチ&シュートはもちろんのこと、
プルアップで自らチャンスを作って打てる
既にキャッチ&シュートの率はリーグ最高クラス
ヒーローはプルアップのイメージが強いけど、
これも率が上がってきたら相当脅威だよ。
それでいて、まだ20歳だから。
タイトルの「強気なヒーロー」を表すデータもある。
これもシューターだから3Pで見ると、
タイト: 1.0本 27.7%
オープン: 1.9本 38.5%
ワイドオープン:2.4本 44.6%
ヒートはダンカンロビンソンもそうなんだけど、
タイトだろうが打ってくるんだよね。
このタイプはパスを受ける前から割り切ってるから相手は止めにくい。
今はまだタイトでの率は微妙だけど、
打ち続けることで今後さらに化ける可能性もありそう。
打ちきれる才能
これを持っているのがヒーローなんだ。
彼の3Pは77.8%がアシスト付き
逆に4本に1本は自分で作り出しているってこと。
オープン/ワイドオープンでの成功率も高いから、
チャンスは確実にものにしてくる。
○左コーナー
アテンプト:7本(16本) 43.8%
○右コーナー
アテンプト:12本(26本) 46.2%
○その他3P
アテンプト:80本(209本)38.3%
どこで打っても抜群の安定感。
率が悪いエリアが特にないよね。
それでいて、オフボールスクリーンも活用している。
【オフボールスクリーン】
回数:1.3回 期待値:1.15点 FG%:51.9%
回数は少なけど、使った時は効率がよい。
自らクリエイトするだけでなく、周りも活用できる。
こんな成績で1年目だもんなー。
ヒートは育成もドラフトも上手い。
3Pにこだわらない柔軟なシューター
堅実なキャメロンジョンソン
次は、サンズのキャメロンジョンソンのシュート構成。
2Pが占める割合 3Pが占める割合
29.5% 70.5%
ここで、既にヒーローと対照的だよね。
ほぼ3Pでのシュートに振り切っている
Theシューター
次は3Pのシチュエーション。
3PA:4.7本
キャッチ&シュート:4.5本 40.2%
プルアップ: 0.2本 33.3%
これが、ヒーローとの大きな違い。
キャッチ&シュート専門のシューター
そして、成功率も安定していて高い。
「堅実なキャメロンジョンソン」を表すデータもある。
これもシューターだから3Pで見ると、
オープン: 1.6本 37.3%
ワイドオープン:2.9本 43.1%
タイトでは一切打たないのが特徴なんだ。
パスを受ける前にフリーでなければ打たない
これだけこだわっているとはね笑
チームに1人いて欲しいタイプの安定型シューター
彼の3Pは驚異の98.9%がアシスト付き
これもまた面白いよね。
左コーナー
アテンプト:19本(44本) 43.2%
右コーナー
アテンプト:21本(54本) 38.9%
その他3P
アテンプト:51本(130本) 39.2%
なかなかの確率で決めているよね。
特にコーナー3Pがヒーローよりも全然多い
コーナー担当として、インサイドを中心に使おうとする、
エイトン/ウーブレ/ブッカーのスペーシングを助けている。
【オフボールスクリーン】
回数:0.6回 期待値:0.90点 FG%:33.3%
この辺はまだまだかな。
それかチームも彼を空けるという意識がないのか。
これから戦術の適応と成長で解決できそうだけどね。
まーサンズとしてはインサイドのスペーシングができる、
即戦力シューターの獲得は良かったんじゃないかな。
キャッチ&シュート専門のピュアシューター
まとめ
二人とも今季良い成績を残しているけど、
中身は大きく違っていたよね。
指名順も11位と13位指名だしさ。
役割とポジションが近かったので今回は扱いました。
同じルーキーでシューターであっても、
チームの求めた役割には大きく違いがあった。
ヒートはポテンシャルと勢いのある若手シューター
サンズは落ち着いた即戦力の若手シューター
ヒーローとキャメロンジョンソンともに、
お互いのチームに合った活躍をしているんじゃないかな。
オフボールスクリーンの使い方とかは
二人とも回数も少なく、質も微妙だけど、
まだまだルーキーだからね。
ジョーハリス/レディック/ヒールドのような
優秀なシューターはみんなこれを使いこなしている。
二人ともここはまだまだだけど、
今後成長したら、もう一段上のシューターになるだろう。
2年目にどう成長するか楽しみだね。
これを機に、二人のルーキーを是非見てみて下さい。