バックスの優れたロールプレーヤー|ディヴィンチェンゾ

今季バックスが最強でいられる理由は?
って、聞かれたら自分はこう答えるかなと思います。
圧倒的な戦術の浸透力と選手層の厚さ
その2つの答えを1人で体現している選手がいる。
それは、ディヴィンチェンゾなんだ。
今回は、バックスの名脇役ディヴィンチェンゾにだけ、
フォーカスする記事になっています。
今季成績
MIN:23.1分
PTS:9.4点 AST:2.3本 REB:4.9本 STL:1.4本
FG%:46.2% 3P%:34.4% ±:6.9
EFG%:54.6% TS%:57.0% usage%:16.5%
ロールプレイヤーとして、安定した成績を残している。
特筆すべきは±値の高さだろう。
個人でのスタッツは高い訳ではないんだけど、
チーム全体で見たら+を作るのがディヴィンチェンゾ。
ただ、彼を見る上で大事なのはこんなことではない。
彼の特筆すべき点は、レーティングの高さなんだ。
彼が出場するだけでチームは強くなる。
レーティング
【OFFRTG】 112.5 112.3(リーグ6位)
【DEFRTG】 98.5 101.6(リーグ1位)
【NETRTG】 13.9 10.7(リーグ1位)
※右がバックスのチームレーティング
バックスはリーグトップの成績を残しているが、
それはディヴィンチェンゾも同じなんだ。
DEFRTGでは、個人でもリーグ3位の成績を残し、
この上には同チームのヤニスとマシューズのみ。
NETRTGでも同じで、リーグ2位の成績を残している。
ディヴィンチェンゾより上にはヤニスしかいない。
ロールプレイヤーでこのレーティングだからこそ、
彼にはとても価値がある。
彼にはとても価値がある。
ベンチからの出場であっても、
チームにこれだけの+をもたらしている。
チームにこれだけの+をもたらしている。
レイカーズのカルーソなんかとも扱いは似ているかな。
必ずしも、数値だけでは測りきれない影響力をチームにもたらしている。
チームにもたらす勢いや適切なポジショニングとかね。
でも、彼はまだ23歳の2年目の選手だよ。
そんな彼がリーグトップクラスの影響力を持っているということが大事なんだ。
なぜ、そんな若い彼が活躍できるのか?
それは、戦術理解度の高さとバックスとの相性。
戦術理解の高さ ーディフェンス面ー
まずは、ディフェンス面から。
今季最高のディフェンスを持つバックスで、
ディヴィンチェンゾの存在感は際立っているよ。
23分の出場で1.4STLはもちろんのこと、
ルーズボールをリカバーする能力が高い。
これは36分平均で見た時、1.6回。
ただこれだけを見ても分かりにくいだろう。
この数値はウエストブルック以上の成績で、
ブレットソーやシモンズと遜色ないレベルのカバー能力。
そう考えると、なかなかだよね。
DIFF%を見ると、個人での守備能力は高くないが、
彼が出ているとチームの守備が良くなり、
いないとチームの守備が悪くなるような選手なんだ。
±では、ベンチながらリーグ10位の+6.9を残している。
適切なカバーリング、運動量、身体能力を持って、
彼はチームディフェンスに大きく貢献している。
だからこそ、DEFRTGでリーグトップ2。
戦術理解の高さ ーオフェンス面ー
今季のバックスは、リーグ最高スピードでゲームを進めるチーム。
【pace】 106.70 105.36(リーグ1位)
※右がバックスの通常時
彼は、そんなリーグ屈指のスピードを誇るバックスでも、
個人のペースではもっと速いバスケをしている。
このpaceは、リーグ全体で10番目に速い。
速いバックスのバスケに見事に順応しているんだ。
バックスとのマッチ度の高さは他にもあるよ。
バックスはチーム全体で、
ゴール下と3Pのアテンプトでハッキリしているのが特徴。
ゴール下と3Pのアテンプトでハッキリしているのが特徴。
ミッドレンジは決して多くなく、効率重視のチーム。
だけど、コーナー3が意外と少ないのがバックス。
実はこれ、ディヴィンチェンゾも同じなんだよね。
○ゴール下(制限エリア) ○その他3P
109本/170本 64.1% 65本/184本 35.3%
59試合で平均23分も出場しているのに、
両コーナーは合わせて33本のみ。
両コーナーは合わせて33本のみ。
ゴール下、3P共に及第点の成績を残している。
そして、他のエリアのシュートは極端に少ないのが特徴。
少ないミッドレンジでは、50%の成功率でもある。
3Pはキャッチ&シュートで、基本はゴール下で、
そんなバックスの戦術通りに全てこなしているんだ。
彼は、チーム戦術を1人で体現しているような成績。
ディヴィンチェンゾは身体能力も高く、
リバウンドにも積極的に絡むことができる選手。
ロールプレイヤーのガードの中では、
リバウンド率も高く、オフェンスリバウンドも強い。
そして、もちろんシューターではないから、
ドライブもできるしハンドラーになれる。
そんな彼の持ち味の一つ一つが、
シューターの多いバックスを支えているんだろう。
まとめ
バックスの強さはヤニスだけでなく、
裏方で頑張り続ける選手たちの姿がある。
そんなディヴィンチェンゾも、チームを支える1人。
2年目の彼がバックスで大事にされるのは、
戦術理解度の高さだろう。
チームに求められていることを高いレベルでこなす。
その成果がレーティングにも表れているよ。
そして、彼はまさにバックスの戦術で生きる選手なんだ。
個人としての能力は改善の余地はあるけど、今はまだ2年目の若手選手。
出場試合数:27試合→59試合
MIN: 15.2分→23.1分
PTS: 4.9点→9.4点
FG%: 40.3%→46.2%
3P %: 26.5%→34.4%
去年から今年でこれだけの成長を見せている。
それと同時にチームでの信頼も強くなり、
今では第4Qで出場していることも多い。
今では第4Qで出場していることも多い。
安定していたブログドンが抜けた穴を、
見事に埋める活躍をしているんだ。
見事に埋める活躍をしているんだ。
今でも既にリーグトップクラスのロールプレイヤーの1人。
バックスには理想的なロールプレイヤーが多いから、
良い刺激を受けて、もっと成長していくだろうな。
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