キングスを象徴するボグダンボグダノビッチ

第一弾が過去最高クラスに好評だったキングスの、
第二弾で、ヒールドとボグダノビッチ比較です。
今季の頭に大型契約を結んだにも関わらず、
現在はシックスマンを務めるヒールド。
昨季はスタメンの主軸として活躍しまくっていたのに。
そして、逆に新たにスタメンとなったボグダノビッチ。
この2人を比較すると、
今季のキングスの戦い方がとても良く見えてくる。
まずは、今季スタメンを飾るボグダノビッチからまとめていこう。
今季を語る上で外せないのが、彼の特徴。
そして、それがキングスの鍵でもある。
ボグダノビッチの特徴
・3Pがうまい
・パスでプレイメイクできる
・無理なプレイをしない
この3点が彼のポイント。
これを踏まえた上で、今季の成績。
今季成績
MIN:28.5分
PTS:14.6点 AST:3.2本 STL:1.0本
FG%:43.4% 3P%:36.4% ±:-0.8 usage%:22.1%
成績自体は去年とも特に変わりがないよ。
ヒールドの方が全体的に上な印象かな。
ただ、これがスターター時とベンチ時になると異なる。
ちなみに、メインの得点とかにはあまり変化がないので、
重要なデータだけ書いてます。
【スターター時】+1.6
usage%:19.4% TS%:59.6%
AST/TO比は2.78本
【ベンチ時】-2.1
usage%:23.7% TS%:54.3%
AST/TO比は1.72本
スターターになってから、明らかに良くなっている。
それも、彼の成績だけじゃない。
チーム全体で➕を作ることができている。
効率面でも大きくアップ。
TS%やターンオーバーの関係なども大きく向上。
そして、何よりボールを無理に持たないところが良く出ている。
ただ、これだけではない。
実は、彼は今季のキングスを象徴するような選手。
彼の出場時間のpaceには顕著に出ている。
【キングス】99.06
【オンコート時】98.53←チームで2番目に遅いpace
※去年:103.07
ボグダノビッチがいると、チームのpaceがスローになる。
これって、今年のキングスのスタイルなんだよ。
これ見ると、圧倒的に去年は今年よりも速い。
今年は明らかに遅くしているんだ。
【オフコート時】101.67←チームで2番目に速いpace
もちろん、彼がいない時は少しだけ早くなる傾向がある。
交代で入るのがヒールドだったりするからさ。
ただ、実は去年のボグダノビッチのpaceは速いけど、
これでもチームで1番遅かったんだ。
これが間違いなくポイント!
去年から彼の出場時はチームが遅くなる。
今年からはコーチ陣が大きく変わり、
今年のチームはゆっくりオフェンスを作るチーム。
彼がスタメンになる理由がハッキリ分かるだろう。
彼のしているプレーは、
「最も今季のキングスのスタイルを象徴している」
ってことなんだ。
次編に書くけど、ヒールドは全く違う。
コーチ陣が作りたいバスケをしているのが、
ボグダノビッチというのが大きいのかもしれない。
もう一点、彼がスタメンになる理由を挙げると、
前回の記事を見て欲しいんだけど、
キングスはチームとしてキャッチ&シュート主体にし、
プルアップを減らしていた。
これがヒールドとボグダノビッチの差でもある。
ボグダノビッチのシュート構成比を見ると分かりやすい。
彼は、キャッチ&シュートが主体のシューター。
○キャッチ&シュート
シュート全体の構成の割合 41.3%
アテンプト:5.0本
3P% :39.0% EFG% :58.3%
○プルアップ
シュート全体の構成の割合 34.3%
アテンプト:4.2本
3P%:29.2% EFG%:47.9%
キャッチ&シュートが占める割合が多い。
今のキングスが求めるスキルは間違いなくこの点。
次回ヒールドを書くけど、ここに違いがある。
今季はプルアップで決める力よりも、
キャッチ&シュートの比を重視しているのが特徴。
もちろん、ヒールドのキャッチ&シュートのスキルはめちゃくちゃ高い。
だけど、ボールを多く欲しがるのも事実なんだ。
戦術の中で求めるスキルと選手のスキルのズレ。
これが、ボグダノビッチがスタメンになった理由であり、
ヒールドがシックスマンになった理由だったりする。
ヒールドがシックスマンになった理由だったりする。
ボグダノビッチがスタメンになった理由としては、
もちろんヒールドが調子が良くなかったのもあるけどね。
なんとなく、ヒールドがベンチになってから活躍した理由も分かる。
ヒールドにはベンチにする代わりに自由を与えた。
相方がジョセフだったりするのも影響がある。
ジョセフはボールを多く必要としないし、
パスが主体のプレイメーカー。
ある意味、ヒールドに自由を与えられる存在だから。
実際、ヒールド&ジョセフの時間は悪くない。
次回はヒールドについて細かく書きます。
今回のボグダノビッチと比較しながら見てみて下さい。
そして、今季のキングスを象徴するボグダノビッチを、
是非意識して見てみて欲しい。