ラプターズが誇る若手シューター|マットトーマス

今回書いていくのは、マットトーマス。
個人的に今季現れた選手の中で1番注目している選手。
ただ、正直知名度はそんなに高くない。
誰やねんって思った人も多いはず。
それでも「ロールプレーヤー達に光を」ってのが、
ブログのテーマなので書きます!
彼自体の経歴も面白いしさ。
NBAまでの経歴
ラプターズ加入前は、スペインのバレンシアでプレー。
そこで、ガードされていない状態で、
シュート効率(EFG%)99%を達成し、注目を浴びた。
キャッチ&シュートも同様で、EFG%で82%を出した。
これにより、知名度が上がり、ラプターズに加入。
ただ、そんな彼も単純なストーリーは歩んでいない。
もちろん、バレンシアにいたことからも分かるよね。
彼は大学で4年間プレーし、ドラフトにエントリーするも指名を受けなかった。
サマーリーグに出場したりもしているけど、
そこから契約を勝ち取ることもできていなかった。
だから、海外でプレーし、実績を残してラプターズに入団したんだ。
苦労人の多いラプターズっぽい選手だよ。
ちなみに、ラプターズの主要な選手たちは、
ラウリー :1巡目24位指名
シアカム :1巡目27位指名
ガソル :2巡目48位指名
アヌノビー :1巡目23位指名
イバカ :1巡目24位指名
ヴァンブリート:ドラフト外
ラプターズってすごいよね。
もちろん移籍組もいるし、一概には言えないけどさ。
この環境なら、マットトーマス大成するんじゃないか。笑
今季成績
MIN:10.1分
PTS:4.8点 AST:0.6本 REB:1.3本
FG%:50.0% 3P%:49.3% ±:1.1
まー成績見ても、そんなにすごさ分からないよ。
プレイタイムも正直全然だし、
今でもガベージタイムでの出場がメイン。
光るものもある。既に3P%はリーグトップクラス。
ローテーションにも入ってない選手だし、
記事にするのも迷ったくらいだからね。
ただ、ポテンシャルはピカイチだと思う。
年齢も25歳だから成長というよりは適応次第。
まだ大成してないんだけど、
もう少し経てば面白い選手になりそうなので書いてます。
彼が大成するかもしれない理由
・NBA屈指の得点効率
・ラプターズに変化をつけれる
・ケガで適応が遅れ、プレータイムが少ない
NBA屈指の得点効率
スペインで圧巻だったスキルを、NBAでも発揮している。
EFG%:67.3% TS%:68.0%
これだけでも彼の効率の高さが分かるだろう。
ガードでこれは異常すぎるよ。
ただ、これだけではない。
ホームでの効率の高さは尋常じゃない。
EFG%:70.7% TS%:72.3%
ホームでこれだけの成績が残せていれば、
プレーオフでチャンスを得られるだろう。
このままいけば、ラプターズにはホームコートアドバンテージもあるだろうからね。
ピュアシューターとしての役割ができる人は、
ラプターズにいないから、唯一無二の存在になれるよ。
どこのチームも彼のことをまだ研究していないから、
最後の切り札になれそーだし。
バーっと効率の高さを書いたけど、
この効率は、この前書いたジョージヒル並みだよね。
彼の記事見てない人は是非見てほしい!
マットトーマスの出場時レーティングとかは、
ガベージタイムが多いために、あまり参考にならないので割愛します。
○シュート
FGA:3.4本 FGM:1.7本
3PA:2.4本 3PM:1.2本
アテンプトが少ないというのもあるけど、この数値はすごすぎる!
EFG%で99%を達成した男というのは伊達じゃない!
サンプルは少ないけど、詳しい構成を見ていくと
【シュート構成】
制限エリア:2本(4本) 50.0%
ペイント内:3本(6本 )50.0%
ミッドレンジ:11本(20本) 55.0%
左コーナー3:8本(13本) 61.5%
右コーナー3:5本(8本) 62.5%
他の3:20本(47本) 42.6%
サンプル少ないとしても、これ偶然で残せるレベルですか?
まずありえないよね。
それだけ彼が優れたシューターだということ。
実際に他のデータでも出ている。
○ジャンプシュート:47本(93本)50.5%
○キャッチ&シュート:全体の63.9%
FG%:50.0% 3P%:50.0% EFG%:74.2%
○プルアップ:全体の27.8%
FG%:51.9% 3P%:44.4% EFG%:59.3%
キャッチ&シュートだけじゃなくて、
プルアップでのシュートも非常にうまいのが特徴。
今後輝くであろう理由
今はまだスタメン陣と一緒にプレーする時間は、決して多くはない。
もちろんそれが、ケガした影響があったりとかね。
今後の適応面について考えていくと、
彼は主軸2人(ラウリー・シアカム)と相性が良い。
来年もラウリーとシアカムは、
契約的にラプターズでプレーするだろうし、
彼らとの相性はシューターにとって必須。
○ラウリー/シアカムとの相性
ラウリーから受けたパス
全体の14.2%
FG%:53.3% 3P%:53.8%
シアカムから受けたパス
全体の10.0%
FG%:66.7% 3P%:66.7%
2人との相性も全く問題なさそう!
シアカムのインサイドをより引き立てることもできる。
シアカムのパスからの効率も抜群!
これがマットトーマスという選手です!
彼が大成するかもしれない理由が、なんとなく理解できたよね。
ラプターズにいないタイプの選手だろうし、
今後はさらに役割も増えるだろう。
変化をつけることのできる選手だし貴重な存在。
守備がまだまだだったりして、
プレータイムも少ないけど、今年は3年契約の1年目。
まだまだ長い間ラプターズにいるから、
起用法や成長など、楽しみの多い選手です。
彼のプレースタイル的にも、見たらすぐ分かる選手なので、
出場時は是非注目してくれると嬉しいです!
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