オーランドマジックのNBAでの不思議な立ち位置

今回は、オーランドマジックの簡単な説明です。
実はブレイザーズの次に好きなチームで、
NBAで2番目に好きなチームがマジック。
好きな理由は特にないんだけど、
全体的に選手とチームのスタイルが好き。
多分マジックファンってあんまいないよね。笑
少しでもファンが増えたらいいなー。
ほんとはアーロンゴードンの記事を書こうとしてたけど、
マジックのことを書かないことには分かりにくい。
という訳で、マジックを三編書く予定です。
・オーランドマジックの説明
・今後のマジックの明確な悩み
・伸び悩むアーロンゴードン
一応こんな感じで書いていきます。
オーランドマジックの特徴
今季 30勝35敗 イースト8位
ここ最近は毎年地味ーにプレーオフ圏内にいるチーム。笑
今年も確実に8位には入るだろうな。
そんなマジックの特徴はとても分かりやすい。
・リーグ最高クラスのディフェンス
・超微妙な個人技主体のオフェンス
たぶんこんな感じかな。
順を追って説明していくね。
この記事を最後まで読み進めてくれれば、
HCのクリフォードも理解できるんじゃないかな。
リーグ最高クラスのディフェンス
これがなかったらマジックではないくらいの重要度。
○失点:107.3(リーグ4位)
○スティール:8.4本(リーグ6位)
○ブロック:5.7本(リーグ4位)
ここからも分かるけど、ディフェンス力はリーグ屈指。
これは去年も同じだったね。
これだけの成績を残せているのには理由もある。
徹底したインサイドの守備固め
+ファールをしない守備
+ディフェンスリバウンドの徹底
これがマジックのディフェンスを強固にしているんだ。
インサイドの強固な守備は、
クリフォードのチーム作りの特徴でもあるかな。
徹底したインサイドの守備固め
○制限エリアでの被アテンプト数
25.8回(リーグ3位)
マジックはインサイドでの簡単なシュートを打たせない。
それができるのは個々の身体能力の高さなんだけどさ。
マジックは背の高く筋肉質な選手が多いからね。
最近リーグで言われるのは3Pへの対応。
でも実際は、3Pは平均で約35%を推移しているだけ。
そこに関しては、90年代から特には変わっていない。
顕著に変化したのは2Pの効率なんだ。
ただ、それでも3Pが増えるのはスペーシングの重要性に
リーグ全体が気づいたからだよね。
だったら、35%程度の3Pを抑えるよりも、
イージーな2Pを徹底的に抑えようってのがマジック
3Pへの対処が考えられ続けている中で、
この対応に走るマジックはある意味では珍しいかもね。
これはバックスなんかも似ているかな。
ファールをしない守備
加えて、インサイドを固めるチームでありながら、
ファールが少なくフリースローを与えないのも特徴だよ。
○パーソナルファウル:17.6回(リーグ1位)
○被フリースロー:19.1本(リーグ3位)
これがマジックの守備を効率的にしているアクセント。
フリースローはバスケで最も効率の良い得点手法。
インサイドに入らせずに、フリースローも与えない。
これができるのは個人の身体能力と守備力の高さだよ。
ディフェンスリバウンドの徹底
○DREB%:74.8%(リーグ5位)
○被2ndチャンス得点:11.1点(リーグ1位)
屈強なインサイドでの守備力に加え、
外したシュートのリバウンドをちゃんと確保する。
オフェンスリバウンドは別に強くないからこそ、
ディフェンスリバウンドへの執着心がよく分かる。
これはチーム全体でインサイドに収縮するからこそ。
最後にもう一点アクセントがある。
paceの遅いマジック
○pace:98.70(リーグ26位)
展開が遅いのがマジックの特徴。
ハーフコートでの組み立ての為というのもあるし
ディフェンスのためというのもある。
ペースが遅いとどうなるのか?
試合のペースがスローダウンし、そもそも失点が減る。
でも、大事なのはこれじゃない。
現代のバスケの特徴を考えてみると分かりやすい。
速攻と3P
現代のバスケの主流はこれだったはずだよね。
どのチームも3Pを打つためにペースを速くする。
インサイドに収縮するチームの弱点は、
3Pへの対応の悪さでもあるんだ。
○マジックの被3P%:37.0%
実は守備の強いマジックの弱点である3Pを減らすために
スローダウンさせている。
そして、ペースが遅いと速攻での失点が減る。
○被ファストブレイクポイント:11.7点(リーグ3位)
イージーに得点させないのがマジックの特徴なんだ。
ある意味では、ペースの遅さが守備を支えている。
遅いとミスも減るからね。
○ターンオーバー数:12.6本(リーグ2位)
どこまでもイージーには失点しないチーム。
意外にも3Pへの対応は苦手なんだけどさ。
まさに絵に描いたように全てが繋がっている。
超微妙な個人技主体のオフェンス
上ので何となくマジックのディフェンスは分かったかな。
では、今度は微妙なオフェンス。
マジックがこれだけの守備を持ちながら、
東の8位レベルでしかないのはオフェンス力、、、笑
「オフェンスは水物でディフェンスは計算できる」
まさにその通りなのがマジックなんだよね。
マジックが大きく崩れないのはなんとなく計算できる。
ただ、優勝するには爆発力は必須案件。
という訳で改めてマジックを考えてみると、、🤔
全てを託せるスーパースターがいないんだ。
そして、これと言ったオフェンス構築もない。
意外にも個人技主体なのがマジック。
スーパースターいないのに。笑
○パス数:271.3本(リーグワースト4位)
なかなかのヤバイ数値を残しているよ。
でも、これだけじゃヤバさが分かりにくいな。
マジック以外の他のワーストTOP5を見ると、
ブレイザーズ、ロケッツ、ホークス、クリッパーズ。
いやー、スーパースターだらけのチームやないかい!笑
ブレイザーズ:リラード、メロ、CJ
ロケッツ:ハーデン、ラス
ホークス:トレーヤング
クリッパーズ:レナード、ルー、PG
果たしてこの並びにマジックは居ていいのか。笑
ロスやフォーニエ、ブーチェビッチいるけどさ。
まー上の選手たちほどオフェンスの鬼ではないかな。
マジックの問題はスペーシング
個人技主体+パスの少なさ
この状態では3Pを打つ隙を作るのは大変だよね。
ペースもゆっくりとなるとイージーな3Pは作りにくい。
故に、3Pの本数と精度ともにリーグで良くないチーム。
それでいて、少ない3Pのほとんどはコーナー以外。
○コーナー3P数 ※両コーナー合算
4.9本(リーグ最下位)
確率の高いコーナー3も打てていない。
まさか、リーグ最下位のシュート数だったなんて。
ハンドラーに合わせて動く形が多いから、
そもそもあまり連動していないんだよね。
ここがマジックの課題かな。
フォーニエ、ブーチェビッチ、ロスに依存している。
前にボール保持時間の記事書いたんだけど、
そこにフルツとオーガスティンが入っていた。
マジックの特徴は、ハンドラーの保持が長いこと。
上手い選手に持たすからターンオーバーは少ない。
それでいてパスが少ないからこそ、
相手のディフェンスは動く必要があまりない。
→2P、3Pの両方ともタイトなシュートが
リーグTOP 3を争うレベルで多い。
んー、ディフェンス力の弊害ととるか、、、
バスケは本当に難しいなー。笑
クリフォードは元々ホーネッツの時から、
自己完結タイプの戦術を組んでいた。
だって、ケンバいたし、ハワードもいたからさ。
スーパースター様々だったオフェンス構築。
まー、ケンバがいたらある程度は形になるってー。
マジックにケンバはいないぞー。
てなわけで、マジックは最強レベルの守備を誇りながら、
イースト8位の立ち位置にいるんだー。
第一編はここで終了です。
第二編は今後のマジックの明確な悩みを書く予定です。
本当に書きたいのは第二編からなので是非見てねー😊
長々とありがとうございました🙇
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